東北のニュース
復興相、暴言ツイート陳謝 支援法基本方針、不透明に
 | 根本復興相(左)の訓示を硬い表情で聞く復興庁幹部ら |
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 | 村田副知事(左)に頭を下げる谷(中央)、浜田両副大臣 |
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復興庁の水野靖久参事官(45)が短文投稿サイト「ツイッター」で暴言を繰り返した問題で、根本匠復興相は14日の閣議後の記者会見で「発言内容は内閣の方針と全く異なる」とあらためて陳謝し、水野氏の懲戒処分を検討する考えを示した。 根本氏は復興庁で約70人の幹部職員を集めて訓示。「何より大事なのは真心だ。被災地のために誠心誠意、気持ちを新たに取り組んでもらいたい」と語気を強めた。 水野氏は議員立法で昨年6月に成立した原発事故子ども・被災者支援法の基本方針策定を担当していた。基本方針は法成立から1年がたつ今も未策定で、被災者や支援団体の不満や批判が強まっている。 同法の策定に関わった国会議員でつくる子ども・被災者支援議連(会長・荒井聡衆院議員)は14日、東京都内で会合を開き、復興庁の伊藤仁統括官らに「発言を容認する雰囲気が庁内にあり、それで基本方針の策定も放置されているのではないか」とただした。伊藤氏は「放置したつもりは全くありません」などと釈明に追われた。 基本方針の策定では、支援対象地域の指定条件となる「一定基準以上の放射線量」の基準をどうするかが最大のネック。政府は避難が不要となる年20ミリシーベルト以下、除染目標の年1ミリシーベルト以下の現行基準の見直しに入っているが、放射線への市民の不安は根強く、新基準の設定は容易でない。 議連メンバーの1人は「議員立法で成立させたが、最も難しい部分を行政に預けた負い目がある」と複雑な胸中を明かした。
◎副大臣、福島訪ね「深くおわび」/副知事遺憾の意、厳重抗議
復興庁幹部職員のツイッター暴言問題で、同庁の谷公一、浜田昌良両副大臣が14日、福島県庁を訪れ、村田文雄副知事に謝罪した。 両副大臣は「福島の方々を傷付け、深くおわびしたい」と述べた。村田副知事は「誠に遺憾で厳重に抗議する。危機感と誠意を持って復興に当たってほしい」と語った。 谷副大臣は兵庫県防災局長を務めたことがあり、阪神大震災の経験を引き合いに出して「被災者と一つにならなければ復興は進まない。職員一丸となって真心を持って福島、東北のために汗をかきたい」と話した。 両副大臣は幹部職員がツイッターで「田舎の町議会…噴き出しそう」とつぶやいて、やゆの対象にした同県川俣町も訪れ、古川道郎町長らに謝った。
2013年06月15日土曜日
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