PC遠隔操作:雲取山で記憶媒体発見
毎日新聞 2013年05月21日 13時04分(最終更新 05月21日 14時06分)
パソコン(PC)遠隔操作事件で、真犯人を名乗る人物が報道関係者らに宛てたメールで「(東京近郊の)雲取山の山頂付近に埋めた」とされた記憶媒体が、今月16日に同山で発見されていたことが警視庁などの合同捜査本部への取材で分かった。捜査本部は、一連の事件で逮捕、起訴された片山祐輔容疑者(31)が埋めたとみて、記憶媒体の解析を急いでいる。
問題のメールは1月1日に送信されたが、同日の捜索では発見されなかった。捜査本部が当時凍結していた付近を今月16日に捜索したところ、見つかったという。捜査幹部は「当時、凍結していた部分は確認していなかった」と説明している。
捜査本部によると、片山容疑者は昨年11月、雲取山に車で向かったことが確認されている。逮捕後の東京地裁の勾留理由開示手続きでは「雲取山には登山しただけ」と話し、記憶媒体を埋めたことは否定した。【喜浦遊、松本惇】