第1ラウンド、2番でティーショットを放つ松山英樹=メリオンGC(共同)
|
 |
◇全米オープン<第1R>
▽13、14日 米ペンシルベニア州アードモア・メリオンGC(6996ヤード、パー70)▽156選手(うちアマ10人)
【アードモア(米ペンシルベニア州)テッド・ムース】男子のメジャー第2戦が開幕。13日は雷雨による2度の中断があり、2日がかりで第1ラウンドを行った。初出場の松山英樹(21)=東北福祉大=は13日、11番からスタートして7ホールすべてパー。14日の1ホール目となる18番でダブルボギーをたたいたが、その後持ち直して1オーバーの71。首位のフィル・ミケルソン(米国)、ルーク・ドナルド(英国)に4打差のスタートとなった。引き続いて第2ラウンドに入った。
プロに転向した今季、日本ツアーで5戦2勝と圧倒的な強さを見せている松山が、初体験となる“世界最強決定戦”の大舞台でも、持ち前の安定感を見せつけた。
13日は雷雨の影響で、プレー開始が予定の約3時間半後。「遅れすぎて緊張した」と言いながら、11番から(この大会のインスタートはコースレイアウトの関係で11番から)の7ホールをすべてパーで終了。17番パー3では第1打をピンも見えない深さの左バンカーに入れたが「思いのほか自分のバンカーショットがうまかった(笑)」と1メートルに寄せた。すでに周囲は薄暗く、グリーン上のラインが読めなかったというが「もういいや、と思って打ったら入っちゃった」。天然系の本領を発揮した。
午前7時15分から始まった14日は、再開後の18番パー4でいきなりダブルボギーをたたいた。ところが、ここからが本当の見せ場。487ヤードの長い6番パー4で3打目をウエッジで直接カップに放り込む、今大会初バーディー。8番でも取り返し、1オーバーで第1ラウンドを終えた。
全米オープンは毎年コース設定が難しいが、今回のコースはその中でも特に厳しいと、どの選手も口をそろえる。しかし、松山なら試練を乗り越えられそうだ。
この記事を印刷する