原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)と韓国電力技術(韓電技術)の役員を含む1級以上の幹部全員(248人)が12日、原発部品の試験成績書偽造事件の責任を取り辞表を提出した。1級以上の幹部は韓水原が179人、韓電技術が69人。だが、昨年11月の品質保証書偽造事件の際も韓水原の1級幹部全員が辞表を出したものの、実際に受理された人は1人もおらず「責任逃れのためのパフォーマンス」との批判も出ている。
韓電技術は部品検査会社が偽造した試験成績書を承認し、納品を許可した責任、韓水原は不良部品を検収して原発に設置し、原発の稼働中断を招いた責任がある。
韓水原と韓電技術は原発のメンテナンスを行う韓電 KPS、原発の燃料を扱う韓電原子力燃料など原発関連の公営企業と共同で汚職対策も発表。2級(部長クラス)以上の幹部を対象に財産を登録させるほか、全職員に会社の業務と関連のある協力会社の非上場株の保有を禁じる。併せて、2級以上の退職者の協力会社への天下りを禁止し、汚職で解雇される職員に対しては退職金を最大30%カットする。
韓水原のチョン・ヨンガプ社長代行は「今回の原発不正事件が原発業界にはびこる慢性的な病弊であることを深く認識する。あらゆる法的・制度的手段を動員し、不正の関与者たちを原発業界から永遠に追放する」と語った。