サッカーのヘディングを長期間繰り返すと、記憶力などに影響を及ぼす脳損傷につながる恐れがある――。米研究者グループは1日までに、磁気共鳴画像装置(MRI)の最新技術を使って成人のアマチュアサッカー選手の脳を分析した調査結果を発表した。欧米で関心の高いヘディングの安全性を巡る議論に一石を投じそうだ。
米ヨシーバ大(ニューヨーク)のアルバート・アインシュタイン医学部グラス磁気共鳴研究センターのマイケル・リプトン副所長らが、シカゴで開催中の北米放射線学会で発表した。
調査対象者は32人で、平均年齢は30歳8カ月。全員が子供のころからサッカーを続けている。調査対象者をヘディングの頻度に応じて2グループに分け、それぞれの脳の状態を分析したところ、年間約1000~1500回以上ヘディングする選手の記憶力や注意力などをつかさどる脳の領域に、交通事故などに起因する外傷性脳損傷患者と似た異常が認められたという。
リプトン氏は「高い頻度で長期間ヘディングを続けると、外傷性脳損傷に近い変化が脳に起きる有力な証拠を得た」と指摘。その上で「サッカーは世界中で多くの子供がプレーしている。彼らを守るために、この調査結果をじっくりと考慮すべきだ」と述べた。(シカゴ=小川義也)
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