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【プロ野球】松中 懲罰、無期限2軍 Vセレモニー欠席に秋山監督激怒2013年6月15日 紙面から ソフトバンクの秋山幸二監督(51)は14日、ルール違反をしたベテランに異例の厳罰を下した。2年ぶり4度目の交流戦優勝を決めた13日のヤクルト戦(ヤフオクドーム)で起用法に不満を抱き、試合後のセレモニーを欠席した松中信彦内野手(39)の出場選手登録を抹消。一夜明けても怒りが収まらない秋山監督は、再昇格の時期について「決めていない」と無期限2軍を示唆した。チームはリーグ戦で首位ロッテに肉薄しているが、上げ潮ムードに水を差す事態となった。 笑っていても、心中は穏やかではなかった。4度目の交流戦優勝から一夜明け、秋山監督はいつものように柔和な表情でヤフオクドームでの全体練習を見守っていたが、松中の話題を振られると声のトーンが変わった。 −松中はチームの和を乱したから抹消か。 「当たり前だろ。イヤなことを思い出させるなよ。気分悪くなっちゃう。いいことはいいけど、悪いことはしゃべりたくないな」 眉をひそめ、報道陣を避けるように離れていった秋山監督は、再昇格の時期を問われるとさらに不機嫌に。 「分かんない。まだ決めてないよ」 1分けを挟む6連勝で今季最多の貯金8。リーグ戦の首位も射程内に入ってきた。大事な時期だからこそ、ぶっきらぼうな言葉で「無期限2軍」を示唆した。 13日のヤクルト戦、松中は4点リードの8回1死の場面で代打起用された。この時点でベンチに控えていた野手は松中、山崎、柳田、山下の4人。序盤、松中はベンチ裏でスイングを繰り返すなど出場に向けて準備をしていた。5回終了時点で6−0の一方的な展開。そこで首脳陣の指示があったかは不明ながら、味方選手の応援に専念していたところで代打指名。この「突然」の起用が発端となってのボイコットだったとみられる。 4月上旬に右ふくらはぎを痛めて戦列を離れた松中は、3日に1軍復帰したばかり。代打で中前打(今季2本目の安打)したが、それでも不満をあらわにし、周囲の説得にも応じることなく、試合後にグラウンドで行われた優勝セレモニーへの参加を拒否した。重大な“ルール違反”に激怒した秋山監督は出場選手登録の抹消を決断。本人に直接、2軍降格を通達したもようだ。 一夜明けて、松中は全体練習開始の約2時間前にヤフオクドームを訪れて荷物を整理。「ファンの皆さんやチームに迷惑をかけて申し訳ない。反省しています」と、詳細を語ることなく球場を後にした。選手ロッカー室内にある白板には、直筆で以下の言葉が残されていたという。 「交流戦優勝に水を差してすいません。リーグ優勝を目指して頑張ってください」 球団関係者は「現場の2軍降格との判断を尊重する」と話し、現時点で処分などの対象とはしない方針。とはいえ、支柱であるべきチーム最年長のベテランが起こした騒動だけに、チームに与える影響は小さくない。通算2000安打まで残り237本。2010年以降は故障や不振で出場100試合を割り込んでいる。数々の記録を打ち立ててきた元三冠王が、先の見えない厳しい立場に立たされた。 (山本泰明) PR情報
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