キャッチボールする阪神・藤浪=Kスタ宮城(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
燃える男の熱視線に、藤浪が応える。元虎将からの自分への大絶賛。「打者を抑える術を知っている。大舞台を経験しているヤツは違う」という発言を伝え聞いたが、虎の黄金ルーキーは動じなかった。
「タイガースの元監督でいらっしゃいますし、球界を代表するような監督さんなので、そういう言葉をいただけるのは光栄です」。そう純粋に感激の言葉を並べたあとだ。球界の闘将へ、大胆不敵な発言が飛び出した。
「だからといって敵なので、星野監督を驚かすような投球ができればと思います」
19歳のルーキーとは思えないクールさと度胸。藤浪が静かに燃える環境は直前に整っていた。阪神の練習前にKスタ宮城で星野監督は、虎の新星を褒め称えながら、16日の藤浪との一戦にエース田中をぶつけることを予告していた。
「甲子園で連投であれだけ勝ってきたんだから、大したもんや。大阪のメディアはチヤホヤするが、気にしない。マー君との対戦で盛り上がるんじゃないか。球界にとっても良いことだ」