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【グラニュース】


キャンプ同部屋 評価上々

2013年6月15日 紙面から

 名古屋グランパスが飛騨古川キャンプで、例年にない取り組みを行っている。ストイコビッチ体制になって初めて、若手選手と年上の主力選手が同部屋になるよう割り振った。選手会長のGK西村弘司(28)の発案によるもの。若手に主力のプロ意識を学ばせ、主力には新鮮な刺激を与えるペアリング。その効果は上々のようだ。

 今年の飛騨古川キャンプは、宿舎に帰ってもひと味違う。阿部と本多、増川と牟田など、ポジションを守る主力と奪いに行く若手が同部屋で過ごしているのだ。

 これまでは部屋ではリラックスできるようにと、普段から気の合う者同士を組ませていた。このキャンプでもこれまでと同じく、当初はチーム統括部が部屋割りを作成した。そこに刺激的な提案をしたのは選手会長のGK西村だった。

 「仲良くなれとかじゃなく、キャンプやし、いろんな話も出てくる。ベテランの普段の行いを見て、若手に対してプラスになれば」

 今季のグランパスの年齢構成は23歳以下と28歳以上にはっきり分かれている。どうしてもピッチ内外で年代ごとに分かれがちだった。ヒントは西村の前所属の京都。主力と若手を同部屋にしていた。当時を思い出した西村が、ポジションや年齢を書き出して部屋割りを考えた。

 反応は上々だ。若手からは「隼磨さんからすごく学んでます」(佐藤)、「増川さんをいじったら殴られた」(牟田)といった声が。阿部は「本多との会話はゼロです」と笑っていたが、じゃれ合っているところを目撃されている。西村は「オレは言い出しっぺやから、一番面倒みなアカンのをかぶった」と、ブラジル出身のチアゴと異文化交流を楽しんでいる。

 部屋割りのアイデアも、残留争いという不本意な現状からの脱却のため。西村は「これがきっかけになると思うほど簡単じゃない」と前置きしつつ、「ささいなことやけど、流れがある」とチーム全体への波及効果を期待した。自身も「あくまで選手会長の仕事は二の次」と、まずはベンチ入りを狙って練習に打ち込んでいる。あえて習慣を崩す。そこに浮上へのヒントがある。 (宮崎厚志)

◆午前は攻撃練習

 14日の午前は攻撃の組み立てに重点を置いた戦術練習に取り組んだ。自陣からのローゾーン、相手陣内に近づいたミドル&ハイゾーン、2パターンそれぞれのビルドアップを確認。さらに約20分間の紅白戦を行った。矢野との2トップを組んだ玉田は「攻撃に関してはこれからだと思う。まだ先は長いしね」と話した。

◆玉田&藤本が高校訪問

 主力組はオフとなった14日の午後、FW玉田とMF藤本が地元の岐阜県立吉城高校をサプライズ訪問した。サッカーをしていた3年生の体育の授業に乱入。さらに3年生のホームルームにも登場し、受験へのエールを送り、記念撮影。「喜んでくれて良かった。みんな純粋だったね」と藤本。玉田は黒板の複雑な数式に「まったくわからなかった」と言いながら、楽しそうだった。

 

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