民主・細野氏:代表選へ意欲 著書で準備進める考え示す
毎日新聞 2013年06月14日 22時06分
民主党の細野豪志幹事長が党再生に向けた意欲をつづった新書「未来への責任」(角川書店、213ページ)が14日、出版された。民主党政権の成果や党内の人材などに触れ、「民主党は死んでいない」と強調。党内の世代交代を訴え、代表就任に向けた準備を進める考えを改めて示した。
細野氏は菅直人元首相、小沢一郎元代表(現生活の党代表)らとの交流を振り返り、「民主党の新世代は彼らを乗り越え、もう一度国民の期待に応えなければならない」と強調。海江田万里代表を「最後まで支える」としながらも「3年後の代表選の際、もし私を推す声が上がれば、堂々と挑戦できる準備をしたい」と意欲を示した。
原発事故担当相当時の2011年12月に行った政府の東京電力福島第1原発事故「収束宣言」については「将来に明るい展望を見いだしてもらいたかったが、そうはならなかった。おわびしたい」と謝罪。収束宣言は「早過ぎた」との認識を示した。【笈田直樹】