米生産者物価指数:5月は予想以上の伸び、燃料・食品高が影響
6月14日(ブルームバーグ):先月の米生産者物価は3カ月ぶりに前月比でプラスとなった。燃料や食品価格の上昇が影響した。
米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)全完成品は前月比0.5%上昇した。上昇率はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(0.1%)を上回った。前月は0.7%の低下だった。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇で、市場予想と一致した。
PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのチーフエコノミスト、スチュアート・ホフマン氏は、「経済全体にインフレ圧力は見当たらない」と述べ、「米金融当局の視点から見ると、予想よりも若干高かったからといって、インフレがきわめて抑制されているとの見方に何ら変化はない」と続けた。
前年比のPPI指数は1.7%上昇。コア指数も1.7%上昇した。
項目別ではエネルギーは前月比で1.3%上昇。食品価格は0.6%の上昇だった。
中間財は前月比0.1%低下と3カ月連続で低下。原材料は2.2%上昇で、2月以来で初めて上昇した。
原題:U.S. Wholesale Prices Rise More Than Forecast on Fuel,Food (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jeanna Smialek jsmialek1@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/14 22:45 JSTニュース一覧
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