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【福井】

原発廃棄物がベンチに 原電、解体後除染し再利用

東海原発の解体で発生した炭素鋼を脚部に再利用したベンチ=敦賀市の原電敦賀地区本部で

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 日本原子力発電(原電)は、廃止措置中の原電東海原発(茨城県東海村)の解体に伴い発生した金属廃棄物を再利用したベンチ十二台を敦賀市内の原電敦賀地区本部など原電関係施設に設置した。

 国は、原発の解体などで発生し放射能レベルが極めて低い放射性廃棄物を再利用や産業廃棄物として処理する「クリアランス制度」を定めている。

 原電によると、ベンチの脚部に、東海原発の燃料取り替え機の外側の炭素鋼を再利用した。除染や洗浄を経て、国がクリアランス制度の放射線量の基準を超えないと確認した。基準は年間〇・〇一ミリシーベルトで、年間に自然界から受ける放射線量の百分の一以下に当たる。

 ベンチは、敦賀地区本部のほか、敦賀総合研修センター、敦賀原発に設置した。原電は「発電所で発生した廃棄物でも汚染度が非常に低く再利用できる物はあり、地域の理解を少しずつ深めていきたい」と話している。

 (増井のぞみ)

 

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