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楢葉町受け入れ検討 いわきの廃棄物

 東京電力福島第一原発事故に伴い環境省が計画する中間貯蔵施設の代替施設として楢葉町が提案している保管庫(仮称)について、松本幸英町長は13日、6月定例議会一般質問で、いわき市の廃棄物受け入れを検討する方針を示した。
 松本町長は「東日本大震災後、約8割の町民がいわき市にお世話になっている。市民や町民感情を考慮すると市内から出る廃棄物の受け入れについて、適切な時期に慎重に判断しなければならない」と述べた。
 さらに、松本町長は震災前から両市町はつながりが深く今後も復興に向け、さまざまな連携が必要であるとして、「一般論として市内の空間線量から推測すると、廃棄物は(保管庫で受け入れる条件の)1キロ当たり10万ベクレル以下と思われる。ただし、運搬方法や正確な容量・濃度の把握といった課題を環境省がしっかり精査する必要がある」とも語った。
 松本町長は5月、報道陣に対して同市と広野町の廃棄物受け入れを検討する考えを示していたが、議会で言及したのは初めて。
 同省は楢葉町の中間貯蔵施設に同市と広野町を含めた3市町の廃棄物を搬入する計画を示した。松本町長は中間貯蔵施設の町内設置に反対の姿勢で、代替施設として基本的に町内から出た1キロ当たり10万ベクレル以下の廃棄物のみを搬入する保管庫の設置を提案している。

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