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NPO法人GEWEL ダイバーシティー&インクルージョンの推進活動と、
それを実践するリーダーの育成を通して、組織、社会に貢献します。
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代表理事よりご挨拶

 GEWEL「日本の女性達が組織や社会で責任あるポジションをめざすために支援活動をしたい」との想いで、10名の共感者が2003年に創立しました。その想いを実現させるには、性別、年齢、経歴などにとらわれず一人ひとりが自分の価値観や生き方に忠実に活き活き働き、創造性にあふれた活気ある日本社会を実現することが必要であるとの考えから、2005年に活動の軸を、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)の推進へとシフトしました。

2005年当時に比べると、ダイバーシティを企業戦略の一つとして取り上げる企業が増えてきています。しかし、ダイバーシティの切り口が、まだGender Diversityに限定されているように思われます。近年、労働人口の多様性(性別、国籍、年齢)に限らず、様々な価値観、ライフスタイルへの関心が高まり、これまでの仕組みでは、企業の創造性を担保するには難しくなってきました。そんな中、日本企業もM&Aが増えており、ここではD&Iを企業戦略として実践することが求められています。

GEWELは創設以来7年を経過し、次のフェーズとしてD&I“インクルージョン”の必要性も問い、かつ世代交代を含めD&Iを推進している人達をメンバーに加え、新体制にすることと致しました。

私自身は、長い間外資の製薬会社でマーケティング部門のプロダクトマネージャーとして製品を担当していました。仕事柄、D&Iを実践しなければできなかったことだと、後になって気がつきました。関係者の協力がなくては成果をあげることができない役割だったのです。

その後、新しいチャレンジとしてダイバーシティ推進室の立ち上げを担当しました。マーケティングプランを実行するように、数々の企画を実行し、それなりの成果を上げることができました。

定年退職後は自分の経験を活かし、D&Iに関わることで何か役に立てればと思い、GEWELに参加しました。企業の外へ出ると、企業の中にいた時は、どれだけ恵まれていたのかを実感しました。一方、より自由に考えられることも多く、自分の経験や、働くことの素晴らしさ、人とのかかわりにより得られるもののありがたさを痛感しました。 組織の外にも目を向けることで、今まで気が付かなかったことや、違っていることを楽しめて、多くを学ぶことができることを、次世代の人たちに伝えたいと思います。

自分自身がもっと早く気が付けばよかったことが多々あります。それは、多様な人とのかかわりの中で、学んだことです。「みんな、同じところもあるようだけれど、ひとりひとり違う」。なぜ違うのか客観的に眺めると、少し楽な気持ちになり、好奇心を持って関わることができます。

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そんな中で、「恩送り」「善意の銀行」「Pay it forward」という言葉に出会いました。自分がそれなりに生きてこられたのは、いろいろな人と協働することができたおかげです。このような恩を頂いた方に感謝することは勿論ですが、次世代の方に生きる知恵や、より豊かなキャリア(人生)が送れるように伝えていくのが、自分の役割かもしれない。と考えております。

ダイバーシティ&インクルージョンの概念を広めることのむずかしさを痛感しつつ、かつ自分自身がD&リーダーシップを実践するには、自分の態度、行動を変える努力も必要だと思っています。
一人でも多くの人がD&Iを実践し、その楽しさ、ダイナミックさを感じられるような場づくりをすることが、NPO GEWELの役割です。

GEWEL 代表理事 藤井幸子