プロ野球統一球、飛びやすくなっていた NPB認める
朝日新聞デジタル 6月11日(火)21時2分配信
【吉村良二】プロ野球で使われている統一球が、今季からやや飛びやすくなるように仕様が調整されていたことが11日、分かった。日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーから一任を受けたNPB事務局が製造するミズノ社に調整を指示したが、各球団と選手会には説明せず、ミズノ社に「混乱しないよう、調整したことは公表しないでほしい」と要請したという。
【写真】セ・パ両リーグの年間本塁打数
NPBが、仙台市で開かれた労組日本プロ野球選手会との討議で明らかにした。昨年は1試合あたりのチームごとの平均本塁打数が0・51本だったのが、今季は11日現在で0・75本と増えたため、選手の間では「飛びやすいボールになったのでは」とうわさされていた。NPBは一貫して「仕様は変わっていない」としていたが、この日、選手会からの質問に答える形で調整していたことを認めた。
プロ野球では2011年シーズンから、使用球をミズノ社製に統一。反発係数を基準の下限値近くに下げたため、11年から本塁打数が激減した。NPBによると、昨季中に数回行ったボール検査で、反発係数の平均が基準の下限値を下回るケースが出たという。このため、昨夏ごろにミズノ社に「13年の統一球では反発係数が下限値を下回らないように」と調整を指示した。
朝日新聞社
最終更新:6月12日(水)10時28分
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