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【競馬・ボート・競輪】[ボート]ナイターGI「赤城雷神杯」開幕 桐生開設57周年記念2013年6月14日 紙面から 開設57周年記念ナイターGI「赤城雷神杯」はあす15日、群馬県・桐生ボートで熱戦の火ぶたが切られる。賞金王・山崎智也、名人・江口晃生に2月・戸田周年を制した秋山直之の桐生ビッグ3を中心に上州の水面が熱く燃える6日間。ほかにも54、55周年で大会連覇の中里英夫、土屋智則、大沢普司に久田敏之など地元軍団は多彩な顔ぶれ。また、瓜生正義、池田浩二、太田和美、前年覇者の斉藤仁らも上位進出へ全力を尽くす。 ◆下関周年で優出
−地元の桐生で現在5連続優出中 「ペラが(新制度に)変わって桐生だけは好調なんです。前々回(3月・優勝)が一番良かったですね。全部の足が良かった。前回(ゴールデンウイーク)はそのイメージで調整しちゃって…。乗りやすかったけど足がついてこなかった」 −昨年1月の新鋭王座でGI初優出、今年の下関周年では2度目の同優出 「新鋭王座はいい経験をしたなってぐらいでしかなかったですね。その分、下関での優出は『よくやったな』と周りからも言われて何か違うなと。『6コース行ってんじゃねーよ!』とかボロクソに言われましたけど、周りも認めてくれたので。下関は抜群に仕上がってました。全体的にですね。エンジンが2節目ぐらいで差がなかった」 −山崎智也選手をはじめ群馬支部に勢いがあります 「『負けられない』っていうのはまた違います。先輩が結果出てるので続こうって気持ちはあるし、やってやろうというのはありますね」 −桐生周年ではどういった感じでやりますか 「まず、抽選で半分が決まります。乗りやすさを大事にしてるつもりだけど、記念にきたらエンジンを出すことですかね。もっと足を求めて、持って行く方向性は乗り心地を殺してでも、多少乗りづらくても足が良ければいいです。どうしても自分の型にはまってしまうので。結果を出すことがすべて。この制度になってまだ事故点を付けたことがないんです。優出はできたらいいけど準優はノルマにして頑張りたい」 −そろそろSG出場も考えたいところだけど 「1回は出たいですね。早めに。そうしないと一生出られない感じがするんで」 −最後に抱負を 「季節が変わればペラ(調整)も変わるんで。最低限、納得できる仕上がりになればいいと思う。抽選運は普通…、いや、元もとよくないので(苦笑)。まずはエンジンを合わせることですね。出てる出てないは別にして、納得のいく仕上がりにしたい」 ◆SG総理杯優出
今がまさに充実期だ。今年の総理杯でSG初のファイナリストとなった斉藤が記念2Vの勲章を引っ提げ今年も桐生にやってくる。前回大会チャンプの誇りを胸に、この地で再び快進撃の幕が開く。 昨年5月の開設56周年記念。新ペラ制度変更後、福岡と同時並行で開催された初のGI戦。初日は1Rスタートだった斉藤がまずは差しで制すと山崎智也、江口晃生に秋山直之の群馬3強、歴代賞金王覇者の松井繁など名だたる強豪を抑えオール2連対で予選をトップクリア。勢いそのままに準優も圧勝するとファイナル1号艇が待っていた。足は超抜。あとは自分自身との戦いだ。インからこん身のトップスタートを踏み込むとまくらせず差させずの完封ショーで、選手生活14年目にして悲願のGI初タイトル。プレッシャーから解放された斉藤の表情がその時ばかりは和らいだ。 「ナイターレースの方が成績を残せてるのもありますけど、同じ関東のレース場でたくさん走らせてもらっているし、昼のときから桐生は好きなレース場。本当にうれしかった」 ペラ制度が変わってからの乗りっぷりの良さは、以前よりもキレが増した印象さえ与えるが「先輩や記者さんに新ペラ制度になってから『リズムがいい』と最近よく言われます。自分では評価できないですからそう思ってもらえるのはうれしいです。でも、やっていることは持ちペラ制度のときとあまり変わってないんですよ。引いたエンジンをしっかり仕上げることに全力で取り組んできたしそこは今でも変わりません」。やるべきことは昔も今もまったく同じ。しかし、それまでの根底部分に間違いがなかったからこそ制度が変わっても即対応はでき、結果となって現れた。 「ブレずに冷静に走ることができてるのがいいんだと思う」。2節前、若松周年の優勝戦はバック目の前で事故がありながらそれをスルリかわし2度目のGI制覇に手を届かせた斉藤。「前年覇者として注目していただけるのはうれしい。気負わず自分のできることを精いっぱいやっていきたい」。連覇への道は穏やかではないが、この1年で一段とたくましくなった斉藤の姿に、昨年並みの活躍を期待せずにはいられない。 ◆展望過去10年で地元勢が7回制しており、他場の周年に比べると地の利がより大きなアドバンテージとなる桐生周年。その中でも最多4度の優勝を誇る山崎智也が断然の支持を集めそうだ。昨年は彦坂郁雄以来26年ぶりに賞金王タイトルを関東に奪還、MVPを獲得。今年も早々に江戸川・関東地区選V、その後の平和島・総理大臣杯で優出。続く多摩川、平和島、芦屋周年でも優出と勢いは止まることを知らない。大舞台での大事な局面ほど発揮できる勝負強さは魅力。まして勝手知ったる地元水面とあれば決め手はさらに輝きを増す。8大会ぶりの地元記念タイトルへ態勢は整った。 桐生の水面攻略を熟知しているのは山崎だけではない。江口晃生、秋山直之、中里英夫もすでに桐生周年では結果を出しており、もちろんV圏内に位置。4月のびわこ・名人戦は初出場で初優勝した江口が5月の地元GW開催では山崎、秋山らの強力メンバーを退け優勝。その名の通り、エンジン出しにレース運び、さばきはまさに『名人』。経験値、出力の差で存在感はきっちり示す。秋山は2月・戸田周年を大外から制しており好調をアピール。前節の多摩川一般戦でも優勝。ボート界屈指のターンスピードを武器に躍進を誓う。決定力では前述した3選手にやや見劣るが中里英夫も決して侮れない。この大会は54、55周年で連覇、GI初V(98年・ダイヤモンドカップ)も地元水面。桐生の女神に愛されているのは間違いなく、地力3割増しと言っても過言ではない。機が快速域に到達すれば一躍、V争いに絡んでくる。 遠征陣に目を向けるとこちらも豪華布陣。まずは一昨年の賞金王・池田浩二。新プロペラ制度導入、321型エンジンへ移行した昨年は本来の桁違いな決定力が鳴りを潜めたが、今年に入って正解を出した。平和島・総理大臣杯でビッグ8冠を達成。ボート界屈指のテクに確かな機力が備わればまさに鬼に金棒。『打倒・地元勢』の急先鋒(せんぽう)に立つ。瓜生正義もエンジン出し、テク、決め手と池田に勝るとも劣らない総合力。舞台となる桐生は10年・全日本選手権、12年・MB記念とSGを連覇中。相性なら山崎(桐生SG2V)、江口(同SG1V)ら地元強豪に一歩もヒケは取らない。直前の芦屋周年を制したその余勢を駆り桐生周年の初タイトルを狙う。 実績上位の面々を脅かす若手も生きの良さで上位進出は譲れない。まずは高いステージで年々活躍の場が広がる篠崎元志。昨年暮れの賞金王シリーズでのSG初Vを皮切りに、今年は尼崎MB大賞、多摩川周年で頂点に。迫力たっぷりのコーナー戦で桐生ファンを魅了する。岡崎恭裕もコーナーワークは秀逸。直近の福岡笹川賞では地元でただひとり優出、完全復活をアピールした。また、その笹川賞は1号艇で優出した桐生順平もポテンシャルは高く、性と同じ『桐生』での記念初Vに期待が高まる。 5月・若松周年で2度目の記念Vを成し遂げた昨年覇者の斉藤仁、東都の主砲・浜野谷憲吾も桐生水面は好相性で目が離せない。 (東京中日スポーツ)
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