サントリーレディースオープン 第1日、9番でバーディーパットを沈めた成田美寿々は、ガッツポーズ=六甲国際GCで(佐藤哲紀撮影)
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サントリーレディス<第1日>
▽13日、兵庫県・六甲国際GC(6537ヤード、パー72)▽晴れ、気温30・6度、風速4・3メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽120選手(うちアマ12人)▽観衆3845人
成田美寿々(20)が9バーディー、1ボギーの64をマーク。8アンダーで単独首位に立った。女子大生プロとして昨秋ツアー初Vを飾ったが、今季はここまで賞金ランク51位と低迷。理由は一種のショットイップスで、なんとその原因は「お小遣いへの執着」だったという。
ゴルフを離れれば、お笑いのバナナマンとカラオケと牛タンが大好きな女子大生(日体大体育学部体育学科休学中)。そんな成田が意外な呪縛にはまっていた。「ノーボギーで回ることに執着しすぎていたと気づいた。今日は出だしの1番がいきなりボギーだったから、逆に欲を出さずに回れたんだと思います」。実は父親から常々「ノーボギーなら3万円のボーナス支給」と言い渡されていたのだ。
「父が『美寿々はまだ20歳の、俺の娘。分相応のお金を持っていればいい』と、お小遣い制なんです」。ベースは1バーディー1000円、ノーボギーなら3万円。予選落ちしたら全部消えてゼロになる。ここ3週間は収入がなかった。
1番パー4のボギーは1打目をバンカーに打ち込み、これが目玉状態。近くに出して、3打目がグリーンオーバー、結局4オン1パットだった。だが、この日のボーナスがなくなったことで開き直れた。
3番からショットをビタビタとピンに絡め、5連続を含む9バーディー奪取。自己ベストスコアを1打更新する64をマーク。「このところ、コースに出ると、構えた時に不安になるくらい当たらなかった。でも、先週の試合を休んでずっと地元の練習場のマットの上から打ったのが良かったかも」。昨年10月の富士通レディースでの初V以来の単独トップだ。
「明日からはボギーを気にせず、それを上回るバーディーを取っていきます!」。一気に優勝ボーナス10万円狙いだ。 (月橋文美)
▼成田美寿々(なりた・みすず) 1992(平成4)年10月8日、千葉県市原市生まれの20歳。167センチ、60キロ。12歳のとき、父の影響でゴルフを始める。拓大紅陵高に入学後、井上透氏に師事。2010年関東ジュニア、東日本女子パブリック選手権制覇。日体大進学後の11年にプロテストを受験したが失敗。予選会26位の資格でツアー登録し、12年開幕戦でデビュー、10月の富士通レディースでツアー初V。同年賞金ランク27位。得意クラブはドライバーとパター。血液型O。
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