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【プロ野球】沢村完封 G奪首2013年6月14日 紙面から
◇巨人3−0オリックス巨人が完勝で首位に立った。沢村は5安打で今季初完封し、3勝目。打線は4回に敵失で先制し、坂口のプロ初安打初打点となる適時打で加点。5回には阿部の犠飛でそつなく得点した。オリックスは井川が5イニング3失点で今季初黒星。 ◇ 満面の笑みで勝利投手を出迎えた原監督の言葉が、すべてを物語っていた。「やればできるじゃないか」。昨季から交流戦6連敗中だった巨人・沢村が5安打7奪三振で完封勝利。4月25日のDeNA戦(岐阜)以来約1カ月半ぶりの3勝目を自身3度目のシャットアウトで飾り、チームを再び首位に浮上させた。 悩める豪腕の再生はチームの懸案事項だった。登板前、川口投手総合コーチを通じて指揮官の言葉が伝えられた。「2点、3点、4点ビハインドでも代えない。おまえさんに賭けるよ」。最後まで沢村に勝ち投手の可能性を残すため、簡単にはマウンドを降ろさない。沢村を連覇に向けて絶対必要な戦力と考えているからこその親心だった。 「僕に勝ってほしいという監督の気持ちが伝わってきた。そういう言葉をかけていただいた以上、腹をくくってやるしかない」。首脳陣の思いを受け止めた右腕は最速151キロの直球を低めに集め、三塁を踏ませぬ快投。1死球を与えたものの、プロ初の無四球完封も成し遂げた。前々回の登板からブルペンの傾斜を使ったキャッチボールを調整に取り入れるなど試行錯誤を続けてきたことが、しっかりと結果に結び付いた。 期待値が高いからこそ、周囲の目も厳しくなる。シーズン前には阿部に「沢村はこんなものじゃない。フォークを磨けば15勝はできる」とハッパをかけられた。原監督には通算成績が21勝21敗の五分であることを指摘され「2年間でいったいいくつ貯金したの」と辛らつな評価を受けたことも。真価が問われる3年目もここまで3勝4敗と黒星先行。だが、このままでは終わらない。そんな沢村の意地を感じさせた133球だった。 (臼杵秀之) PR情報
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