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【プロ野球】

ソフトバンク交流戦V

2013年6月14日 紙面から

プロ野球交流戦で2年ぶり4度目の優勝を果たし、ファンの声援に応えるソフトバンクナイン=ヤフオクドームで

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◇セ・パ交流戦 ソフトバンク11−4ヤクルト

 プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は13日、各地で行われ、首位のソフトバンクがヤクルトを11−4で破り、2年ぶり4度目の優勝を決めた。ソフトバンクは2試合を残して15勝6敗1分けとなり、他のチームが勝率で上回る可能性がなくなった。ソフトバンクは優勝賞金5000万円を獲得。交流戦の最優秀選手(MVP)は全試合終了後、ソフトバンクから選出される。通算成績はパ・リーグが71勝55敗4分けとなり、9年目で8度目の勝ち越しも決まった。

 ソフトバンクが14安打11得点で、1分けを挟んで今季初の6連勝。1回に李杜軒の2号2ランで先制。6−4の7回に2点を加え、8回には内川が8号3ラン。摂津が7回途中まで4失点で6勝目。ヤクルトは今季3度目の5連敗。

     ◇

 2点差に詰め寄られた直後の7回無死一、二塁。ソフトバンク・松田の強烈な打球は遊撃手のグラブをかすめ左前へ。二走の本多に続き、敵失が絡む間に一走の内川もホームイン。相手に傾きかけた流れを、一振りで引き戻した。

 プロ8年目で初となる1試合5安打。それさえどうでもいいと言わんばかりに優勝を喜んだ。「目の前の目標。リーグ戦に向けていい弾みになる」。交流戦首位に立った時点から、交流戦を「通過点」と遠慮気味に話す選手が多い中で、あえて「優勝」にこだわる発言を繰り返してきた。

 「4番に入ったからと言ってやることは変わらない。試合でやろうとしていることができている」。初回の左前打で自己最長を更新する17試合連続安打。5月28日の4番再昇格後、12試合で10勝1敗1分けと、文字通り打線の軸としてチームを引っ張った。

 苦しみ抜いた末に2013年型オーダーの4番に定着した。4月途中に15試合連続で4番を務めたが、調子を落として打順を下げた。5月の前半は特に不振に苦しみ、月間打率は2割1分7厘。何とか不振を脱出しようと、早出特打などを連日こなしながら新たな打撃スタイルにたどりついた。

 「練習でも試合でもセンターから右方向へ打つようにした。絶対に僕の中ではあり得ないことだった」。元来、思い切り引っ張る長距離打者タイプだったが、意識を180度変え不振を脱出した。2点リードの3回には2死一、二塁から、初球のカーブを右中間フェンスに直撃させる2点三塁打。「理想的な打撃ができた」と胸を張った。

 17試合連続安打に加え、最近10試合中9試合で打点をマーク。連敗スタートからの交流戦Vを果たしたソフトバンクの4番打者が、リーグV、そして日本一に突き進む。 (倉成孝史)

 

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