プロレスリング・ノアは13日、2009年に死去した設立者・三沢光晴さんの命日にちなんだ大会「三沢光晴メモリアルナイト」を、東京・後楽園ホールで行った。会場入り口には三沢さんの遺影、献花台が設置され、ファンが花や三沢さんの好きだったビール、焼酎などを備えた。
三沢さんゆかりの選手らによる全8試合を行った。盛り上がったのは、現ノア社長でもある田上明と生前の三沢さんのVTRによる再現マッチ。三沢さんの入場テーマ曲「スパルタンX」をバックに和田京平レフェリーが裁き、青コーナーに三沢さんのシルバーのレスリングシューズ。田上が遺影に一礼し、三沢さんの靴を抱きかかえて退場する姿に、目をうるませる観客が目立った。
また、丸藤正道と杉浦貴の一戦は、杉浦の猛烈な肘打ち13発を耐えた丸藤が24分14秒、三沢さんの必殺技だったタイガーフロウジョンで逆転勝ち。丸藤は「三沢さんのためにも頂上を目指す」と、GHCヘビー級王座挑戦を表明した。 (門馬忠雄)
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