【奈良】韓国人元「慰安婦」2人が17日から訪日。沖縄、広島、大阪に続いて26日は奈良市の県人権センターで証言した。2人はこの20年間、駐韓日本大使館前で行われる抗議の「水曜デモ」に参加している。しかし、期待していた日本政府からの心からの謝罪がないことから、「歴史の事実を知ってほしい」と、あらためて日本にやってきた。 金福童ハルモニは15歳のとき、軍服工場に行くとだまされ、旧日本軍の施設で「性奴隷」にされたという。「日本人はあまりにも過去の歴史を知らない」と前置きし、「日本にきてみると、韓国人帰れという言葉を聞いて、とても悲しい」と話した。また、もう1人の吉元玉ハルモニが「慰安婦」にされたのは13歳のとき。「日本政府からの謝罪があれば、心が癒されるのに」と訴えた。 2人は橋下徹大阪市長の一連の発言に、「そういう人が市長の座に座っていることにあきれるばかり」と批判。安倍首相に対しても「過去の清算を急いでほしい」と結んだ。 会場からは「話を何度聞いても涙が出てしまいます」「2人の話しを聞いて私は何をしなければならないのかと考えています」との声も。 集会は日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク、アイ女性会議なら、多文化共生フォーラム奈良、部落解放同盟県連合会女性部が共催した。 (2013.5.29 民団新聞) |