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【書評】『悪韓論』室谷克実著
2013.5.26 09:32
■公的統計から矛盾考える
悪韓論とは、また強烈な題をつけたものだ。前著『日韓がタブーにする半島の歴史』につぐ韓国ものだが、こんどは現代版である。しかも韓国のメディアや公的機関が発表した数字を分析して、そこに見る韓国の矛盾を考えるという客観性を重視している。
韓国における受験戦争は、すでに日本でも有名である。しかし韓国の場合は、少しニュアンスを異にする。例えば大学を卒業して大企業に就職したものが、3年もしないうちに退職してしまう。しかも再就職先を決めないで辞めるものが圧倒的に多い。
韓国統計庁の発表によれば「青年求職者の68・9%が2年以内に初めての職場を辞めており、3年以上1つの職場に勤めた比率は18・3%にとどまった」という。サムスン電子は、日本でも知られた優良企業だが、毎年2万人を雇用しても全体の従業員数は変わらない。2万人が1年以内に辞めるからである。
なぜ辞めるのか。著者は、データに語らせる。
「職場で受けるストレスによって病気にかかったことがある」81・7%、「ストレスの程度がひどく、治療をうけたことがある」39・6%(2005年6月24日付中央日報)。上司や経営責任者が暴力を振るうケースが圧倒的に多いという。10年以上の勤続者は16・5%。これでは熟練工が育たない。「彼らが作る半製品、部品が精度に欠けるのは、当然の帰結」と著者はいう。
また「韓国人は息を吐(は)くように嘘を吐(つ)く」という。朝鮮日報に「嘘吐き政治家と、嘘を吐く国民」と題した社説が載った。概略つぎの通り。
「魚と政治家の約束は3日も経(た)てば腐臭が漂うものだから一々反論することはない。韓国で2010年に偽証罪で起訴された人は日本の66倍、日本の人口が韓国より2・5倍多いことを勘案すれば165倍に達する。誣告(ぶこく)事件は305倍、詐欺事件は13・6倍だ」と。韓国メディアでさえ呆(あき)れるほどの数字である。しかし彼らは、嘘をついたことを決して認めない。従軍慰安婦の問題もその延長線上にあるという。脱韓論を提唱する著者になぜか共感を覚える。(新潮新書・756円)
評・大野芳(作家)
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