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レイプという戦争プロパガンダ兵器

今月読売新聞が報じた「日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動」という記事がある。
「性暴力」というのも妙な言葉であるなあ。と思ったが、その妙な言葉を始めて目にしたのがどこだったか思い出した。
2001 年1月30日にNHK教育テレビで放映されたETV特集『戦争をどう裁くか』シリーズ第2回『問われる戦時性暴力』だ。このタイトルも最初に見たときは「"戦時性"暴力」?なんのこっちゃ、という印象だったが、この回は「女性国際戦犯法廷」という催しを紹介する内容であり、「戦時"性暴力"」というのがそのタイトルの意図するところであったのだ。これは要するに「フェミニズム用語」であるらしい。
今回のゲームの件に関しては「反ヲタク国会議員リスト」メモ5月8日付け記事が詳しい。読売が「人権団体」という誤解を招く肩書を用いて報道した抗議主体は過激なフェミニスト団体であった。

「性暴力」を他の暴力一般と分けて特権化しようというのは、フェミニズムの極端に女性中心に偏った視点からすれば当然だが、問題はそれだけではすまない。「性暴力」というのが大衆の下劣な好奇心に訴えて煽動するのに絶好のプロパガンダ素材として利用されているという問題がある。

旧ユーゴスラヴィアのボスニア紛争中、セルビア人勢力が「民族浄化」の手段としてボスニアのイスラム教徒女性に「組織的レイプ」を行なっているという報道が始まったのは1992年8月のことだった。これは事実無根の作り話であったにもかかわらず、12月18日の国連安保理決議798号では「ボスニア・ヘルツェゴビナの女性、特にイスラム教徒女性の大量かつ組織的抑留とレイプ」に言及してレイプ収容所の閉鎖を要求するという文言が盛り込まれた。こうして国際機関や政府機関の声明や報告書の中に捻じ込まれることによって情報ロンダリングが行なわれ、デマ宣伝が着々と既成事実化されていった。このセルビア悪魔化の流れが1998年の国連人権委員会マクドゥーガル報告書へと続き、ついに1999年3月25日から2ヶ月半にわたるNATO軍のユーゴ爆撃へと至った。この時フェミニストのスーザン・ソンタグがNATO空爆支持を宣言し顰蹙を買ったことをご記憶だろうか。

次に「組織的レイプ」が出現するのはダルフールである。十年近く続いてきた内戦はそれまで国際社会からほとんど顧みられることがなかったのに、なぜか米軍によるイラク・アブグレイブ強制収容所での虐待事件が暴露されたとたん「最大の人道危機」に格上げされて大宣伝が始まったダルフールだ。その当時のスーダン・ダルフール、いんちきレイプ・ビデオ作成で7名逮捕【外国の組織の手引き】という記事がある。

スーダン当局はダルフールで兵士らにレイプされる村民というでっちあげビデオ作成のかどで7名逮捕。女性2人、男性3人のうち5名が北部ダルフールの首都の法廷に。

罪状には「『外国の組織』に所属する2名のドライバーが手配しいんちきビデオが作られた」と。

組織の明細は明らかにされていないが撮影に用いられたカメラは見つかっている。

複数人権監視団体は、抑圧の兵器としてレイプが組織的に使用されていると糾弾、女性のデモを首都で組織していたが、カルツーム当局はそれを否定していた。アムネスティ・インターナショナルは7月19日、ダルフールで政府が支援するアラブ武装組織だけでなく、スーダン軍が広範にレイプを行っていると報じた。

検察はこのいんちきビデオ作成には13名が関与していると述べている。

Tag : エロゲー プロパガンダ フェミニズム

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天命堂と、声明さ

天命堂と、声明された。

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