米NSA長官 個人情報収集の重要性を強調6月13日 9時59分
アメリカのNSA=国家安全保障局が、テロ対策の一環として秘密裏に個人情報を収集している問題について、アレキサンダー長官は、こうした秘密工作で、数十件のテロ事件を未然に防ぐことができたとして、その重要性を強調しました。
この問題は、アメリカのCIA=中央情報局の元職員が、盗聴などを行うNSA=国家安全保障局がテロ対策の一環として個人の電話の通話記録や一部の電子メールの内容などを大手通信会社などから直接、得ていると暴露したものです。
これについて、アメリカ議会上院で12日に開かれた公聴会で、NSAのアレキサンダー長官は「こうした行為で過去に数十件のテロ事件を未然に防ぐことができた」と述べ、その重要性を強調しました。
また、機密情報が、業務を委託している民間会社の社員だったCIAの元職員によって持ち出されたことから、「彼がなぜ、機密情報に接触できたのか。許可を与えた手続きなどについて調べて改善する」と述べ、機密情報の扱いなどについて、徹底した調査を行う方針を説明しました。
この問題を巡っては、アメリカ政府が、外国に住む外国人だけを対象にして、グーグルやアップル、フェイスブックなど、大手インターネット関連企業から個人情報を集めていることが明らかになったことで、ヨーロッパなどでは、アメリカ政府に対する批判の声が上がっています。
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