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ギリシャ 公共放送の終了に反発
6月12日 21時18分

ギリシャ 公共放送の終了に反発
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多額の財政赤字を抱えるギリシャ政府が、財政再建策の一環として公共放送「ERT」を突然、終了させたことを受けて、ギリシャ国内では、市民による大規模な抗議デモが行われるなど、反発が広がっています。

ギリシャ政府は11日、国内唯一の公共放送で、およそ2500人の職員を抱えるERTについて、運営にむだが多いため11日いっぱいで放送を終了し、より少ない職員で運営する新しい放送局の設立を目指すと発表しました。
これを受けて、アテネ市内にあるERT本部の前では11日、職員などが集まって抗議デモが行われ、夜にかけて市民も加わって、デモは数千人規模に拡大しました。
参加した女性は、ギリシャに対して財政緊縮策を求めているEU=ヨーロッパ連合について、「彼らはわれわれを支配しようとしている。公共放送が好きだったのでとても残念です」と話していました。また、別の女性は「ギリシャ人として侮辱されたように感じます。この国で起きていることにはもううんざりです」と話していました。
さらに、アナウンサーの女性は「これまでにもチャンネル数を減らすとか規模を縮小するといったうわさはあったけれど、完全に閉鎖するなんて独裁政権時代でさえなかったことです」と憤りをあらわにしました。
抗議デモは、テレビ放送が終了してから一夜明けた12日も続いていて、ギリシャ政府の突然の決定に対する反発が広がっています。

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