登録日
:2012/10/20(土) 02:16:55
更新日
:
2013/05/15 Wed 21:58:36
所要時間
:約 4 分で読めます
屍鬼封尽とは『NARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術であり、究極の封印術である。
◆使用者
三代目火影・猿飛ヒルゼン
四代目火影・波風ミナト
◆概要
四代目火影・波風ミナトによって使用された『封印術』に分類される忍術である。
発動すると術と契約した者のみが見える白装束を纏った般若のごとき恐ろしき形相の死神が術者の背後に現れ、発動者を模した魂を縛る。
その後、術者の腹を呪印の浮かび上がった死神の腕が貫通して対象者の魂を引きずり出し、両者の魂を喰らう。
その両者の魂は永遠に成仏することなく、封印した者とされた者、未来永劫死神の腹の中で苦しみ続けることとなる……
考案者は封印術を得意としていた妻のうずまきクシナの生家うずまき一族である。
この術がアレンジが加わらず源流そのままであるかは不明だが、クシナがミナトに教えた術のうちの一つ。
NARUTOに登場する忍術の中でも極めて謎が多い術であり、
- 何故この術を開発出来たのか
- 何を(誰を)封印するためにつくられたのか
- 死神とは一体どのような存在なのか
等いまだに判明していないことが多い。
初めて屍鬼封尽が登場したのは木ノ葉崩しにおける対大蛇丸戦。
大蛇丸ほどの忍であってもこの術の存在すら知り得なかった。
穢土転生により蘇らされた不死の初代火影と二代目火影、更に大蛇丸の魂を自らもろとも封印するためにヒルゼンが使用した。
大蛇丸ですら死神のおぞましき姿を目にしたときは恐怖し震え上がった。
初代と二代目の魂は影分身を使用し、
かろうじて封印に成功したが大蛇丸は
老衰によるチャクラ量の減少と影分身によるチャクラ分散、草薙の剣で身体を貫かれたことで著しく体力を削られたことで魂全てを封印は出来ず、やむなく腕のみを封印した。
だがその効果は凄まじく、あらゆる医療や薬を頼っても
腕を治すことは敵わずその痛みは想像を絶するものであった。
その後大蛇丸は屍鬼封尽に封印された腕の治療を綱手に依頼しようとするが、
肉体的なダメージではなく腕の“魂”の部分を喰われてしまったため、たとえ綱手ほどの医療忍者でも治療が出来たかは疑問である。
その後、大蛇丸はある程度回復はしていたものの、肉体の劣化は早く、印を必要とせず術式を予め描いておけば使用出来る
「雷光剣化」と「口寄せ」以外の術をほぼ使用出来なくなっていた。
その後は長らく登場がなかったが
ナルト出生時の回想編でいわゆる“九尾事件”においてミナトが半分の九尾のチャクラを永久に封印するために使用した。
半分とはいえ尾獣の莫大なチャクラをいとも簡単に封印し、死神が喰らったことからこの術の威力が伺える。
このときヒルゼンが印を結ぶのを目撃していたことが幸いし、大蛇丸戦のときに使うことが出来た。
更にその後、第四次忍界大戦において遂に封印が解かれることとなる。
◆特徴
さてこの忍術の特徴であるがやはりなんと言っても
術者と対象者の魂が永遠に封印される
という点であろう。
これはある意味穢土転生に対する究極のカウンターであると言え、どんな強者や不死の肉体を持っていても―
たとえ現在、穢土転生で復活し驚異的な力を発揮しているうちはマダラほどの実力者であっても
問答無用で封印し、後の復活を阻止できるという点がある
(実際に大蛇丸がミナトを蘇らせようとしたが魂は既に死神が持っているので呼び出すことは叶わなかった)
その効力の恩恵か、現在の第四次忍界大戦において歴代火影がカブトに再生されて敵に利用されることもなかった。
初代から四代目の火影の魂が全て死神に喰われているのはなんとも不吉であるが……
しかしその代償はあまりにも大きい。
死神に魂を喰われた者はこの先、浄土に旅立つことも出来ずに
永遠に成仏することは出来ず、死神の腹の中で絡み、憎しみあい、戦い続ける
永劫の時の彼方へ死神に捧げられた者達に二度と安息の日は来ないだろう。
しかし彼らに悔いはない。自らの魂が永遠の苦悶から抜け出せなくとも彼らの守り抜いた木ノ葉の忍が
『火の意思』
を受け継いでくれると信じているから……
その英雄達が皆、魂を死神に喰われた今この術が日の目を見ることはもう二度とない……
かと思われていたが、この術を解く「屍鬼封尽・解」が存在した。
その内容は、
「うずまき一族秘伝の能面堂にて死神の能面を被り、その儀式によって死神を体に憑依させた上で、自ら割腹して腹の中の魂を放出する」
というもの。
特殊な転生術でも会得している者でない限りは、封印を解く代わりに人柱として死が待ち受けている。
高度な封印術を解くには相応の代償を伴う。
- が、この術を使える大蛇丸は肉体を乗り換えれるのでノーリスクで使用できたとさ。