日本経済新聞

6月13日(木曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

速報 > 国際 > 記事

ギリシャ連立に亀裂 国営放送局閉鎖に2党が反発

2013/6/13 10:29
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 財政再建を進めているギリシャの3党連立内閣の亀裂が深まっている。連立に参加する全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と民主左派は12日、政権が国営放送局の閉鎖を決めたことに反対する方針を示した。両党は同日、対応を協議した。一方、ロイター通信はサマラス首相が強硬姿勢を貫き、内閣信任案の提出を検討していると報じた。

 首相が率いる新民主主義党(ND)の支持率は伸び悩んでおり、首相が信任案提出に踏み切るのは難しいとの見方もある。首相は11日夜、「無駄遣いの温床を撲滅する」として12日から従業員約2600人の国営放送局の閉鎖を突然決定。近くスリム化した別の組織に衣替えするという。

 多くの従業員が職を失う事態となり、ギリシャ中のジャーナリストや労働組合が猛反発している。主要な労組は13日にゼネストを呼びかけた。組合を支持基盤とするPASOKや民主左派も決定に反対した。

 首相が率いるNDは不人気な緊縮財政を推進しており、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から公務員などの削減を求められている。国営放送局の閉鎖はその一環との見方もある。同国の失業率は約27%と高水準で推移しており、突然の閉鎖に反発が広がった。

 ロイター通信によると、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は12日、アテネの株式市場を「新興国」と分類した。「先進国」から「新興国」に格下げとなったのは初めてという。ファンドマネジャーがギリシャへの投資配分を縮小し、マネーが流出する可能性もある。(イスタンブール=花房良祐)

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

サマラス、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル、国営放送局、閉鎖、IMF、PASOK、ギリシャ

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 12,445.38 -843.94 13日 大引
NYダウ(ドル) 14,995.23 -126.79 12日 16:33
英FTSE100 6,281.46 -17.99 13日 14:03
ドル/円 94.42 - .44 -2.38円高 13日 21:58
ユーロ/円 125.75 - .78 -3.06円高 13日 21:58
長期金利(%) 0.855 -0.020 13日 15:24
NY原油(ドル) 95.88 +0.50 12日 終値
ニッポン金融力会議
GlobalEnglish 日経版

東北復興福島原発ブログ写真特集東北復興特集

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について