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大量セシウムの魚 事故直後取り込んだか
6月13日 11時57分

大量セシウムの魚 事故直後取り込んだか
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去年8月に福島県沿岸で採取された極めて高い濃度の放射性セシウムを含むアイナメは、セシウムを徐々に蓄積したのではなく、原発事故の発生直後に大量に取り込んでいたとする分析結果を横浜市の研究所がまとめました。

去年8月に福島県南相馬市の沖合1キロで採取されたアイナメから、食品の基準の380倍と極めて高い濃度の放射性セシウムが検出されました。
横浜市にある独立行政法人の中央水産研究所は、樹木の年輪のように魚の成長とともに大きくなる「耳石(じせき)」と呼ばれる組織に注目し、このアイナメが放射性セシウムを取り込んだ時期を分析しました。
その結果、耳石の断面のうち、原発事故が起きたおととし春から夏の間にできた部分で、放射性物質の反応が最も強く出たということです。
このため研究所では、極めて高い濃度の放射性セシウムを含むアイナメは、セシウムを徐々に蓄積したのではなく、原発事故の発生直後に大量に取り込んでいたと結論づけています。
分析に当たった中央水産研究所の渡邊朝生センター長は「高い濃度の放射性セシウムが検出される魚は、事故直後に原発近くでセシウムを取り込み移動したとみられる。魚に含まれる放射性セシウムの濃度は徐々に下がっていくのではないか」と話しています。

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