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【大リーグ】

ドジャース、Dバックスが大乱闘 “新怪物”プイグへの“追加儀礼”が発端

2013年6月13日 紙面から

◇ドジャース5−3ダイヤモンドバックス

 大リーグの“伝統”から大乱闘に発展した。ドジャースの“新怪物”ヤシエル・プイグ外野手(22)は11日(日本時間12日)、地元ロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦で6回に相手先発ケネディから“大リーグへようこそ”とばかりに死球を受けた。この報復として7回表にダ軍のモンテロ捕手がぶつけられ、さらに再報復として7回裏にド軍の先発右腕グリンキーが死球を受けると、両軍ベンチ総出の大乱闘に発展。結局、計6人が退場処分を受けた。後日、大リーグから罰金や出場停止処分が下されることは必至だ。

 総合格闘技ばりの修羅場だった。発端は6回裏。メジャーデビューから1週間で打率5割、4本塁打と暴れまくるド軍の“新怪物”プイグが、右腕ケネディから肩口をかすめて鼻に当たる148キロの死球をぶつけられた。目立つ新人が受ける“かわいがり死球”の伝統かと場内は騒然となった。

 だが、大リーグには“ぶつけられたらぶつけ返せ”というおきても存在する。7回表、今度はド軍の先発右腕グリンキーが“報復死球は腰付近へ”の作法を守り、ダ軍モンテロ捕手の背中にぶつけ返した。

 通常ならばここで痛み分けだが、この日は違った。ケネディはその裏、今度は打席に立った投手グリンキーに対し、またも肩口に直球をぶつけたから大変だ。大けがを招きかねない頭部付近への報復死球はタブー。両軍ベンチ総出の乱闘になり、パンチと怒号が入り乱れた。

 結局、審判団は約10分間の中断を経てド軍(プイグ、マグワイア打撃コーチ、中継ぎベリサリオ)とダ軍(ケネディ、ギブソン監督、ワード打撃コーチ補佐)の3人ずつに退場処分を命じた。

 プイグは無言で球場を去ったが、ケネディは「メッセージを伝えるために内角を狙っただけだ。グリンキーがミギー(モンテロ)にわざとぶつけたのは良くなかったな」と報復を示唆。一方、ド軍のフェデロウィッツ捕手は「プイグはそのうちやられるだろうと思っていたが、顔付近となれば話は別だ。今度あいつらとやるときは盛り上がるな」と“戦火拡大”を宣言した。

 両軍は、12日も含めて今季あと11試合も戦う。この日はけが人は出なかったが、“遺恨カード”となったことで近い将来、血の雨が降ること必至の情勢だ。

 

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