「寅さん」「翼くん」「ドラえもん」「妖怪」「コナン」は課税対象外

　東京・世田谷区の桜新町駅（東急田園都市線）周辺に設置された「サザエさん」一家の銅像に、総額約１０００万円もの固定資産税がかかることが１２日までに分かった。納税義務を負う設置者の地元商店街は、突然の宣告に衝撃を受けながらも「公共性のある美術品」として課税対象外であると主張。都が減免を受け入れない場合は、法的措置を取ることも視野に入れている。

　全国には「サザエさん」同様に漫画や映画などをモチーフにした銅像が数多くあるが、ほとんどは自治体所有のため、課税対象外となっている。

　東京・葛飾区にある漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」関連キャラクター１３体、映画「男はつらいよ」の寅さん像１体、漫画「キャプテン翼」の翼くん像１体は、区の所有。鳥取県境港市の「水木しげるロード」に並ぶ妖怪ブロンズ像、富山県高岡市の「ドラえもん」銅像、鳥取県北栄町の「名探偵コナン」銅像なども、権利が自治体にあるため、固定資産税はかからない。

　例外はあり、葛飾区の亀有香取神社にある両さん像は神社の所有物。宮司の唐松範夫さんは「サザエさん課税」の報道を受け「町おこしのために設置しましたので、課税されるなら意図と違ってきます。撤去も視野に入れています」としたが、都主税局葛飾都税事務所の「収益性が無いため、対象にはなりません」との回答を伝え聞き「非常に安心しております」と胸をなで下ろしていた。

（2013年6月13日06時03分  スポーツ報知）

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