大阪市の土地信託訴訟:市、控訴断念
毎日新聞 2013年06月12日 大阪夕刊
大阪市が土地信託事業で開発した商業施設「ビッグステップ」(同市中央区)を巡り、信託契約を結んだ銀行3行に賠償を求めた訴訟で、同市は12日、請求を棄却した大阪地裁の判決を受け入れ、控訴しないと発表した。市は「上級審で判断を覆すことが非常に困難と判断した」と説明している。
ビッグステップは1993年に開業したが、テナント収入の伸び悩みなどで借入金が膨らみ、市は2007年に土地と建物を民間に売却した。市は09年、当初の事業計画にない追加工事などで損害を受けたとして、3行に約38億5000万円の損害賠償を求めて提訴していた。【津久井達】