白鵬、表敬訪問で逆質問「北海道出身関取いなくなったのは？」

北海道・芦別市役所を訪問した白鵬は、同市の清沢茂宏市長（手前）と談笑した

　大相撲の横綱・白鵬（２８）＝宮城野＝が１２日、名誉観光大使を務める北海道・滝川市に近い赤平市の高尾弘明市長（６８）と、芦別市の清沢茂宏市長（５０）を表敬訪問した。１１日に拓大の客員教授に就任したばかりの横綱は、両市長に「北海道出身の関取がいなくなったのはどう思いますか？」と逆質問した。

　北海道は最多３２回優勝の大鵬をはじめ、同３１回の千代の富士、同２４回の北の湖ら数々の名力士を輩出した。ただ現在は関取がゼロ。新十両は０１年九州の若天狼以来、新入幕にいたっては９２年初の立洸以来、誕生していない。相撲王国も衰退の一途をたどっている状況だ。

　白鵬は「昔はあれだけ関取が誕生していたのにと疑問に思って」と、早くも研究者の意識が芽生え始めた様子。夜には滝川市内で開かれたパーティーに出席した。