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新基準 4原発以上を同時並行で審査も
6月12日 21時55分

国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、停止中の原子力発電所の新たな規制基準に基づく審査について、4つ以上の原発を同時並行で審査する可能性があることを示しました。

原発の運転再開の前提となる新たな規制基準は来月18日までに施行され、電力会社の申請を受けると、原子力規制委員会は、停止中の原発の安全対策を新たな基準に基づいて審査する予定で、原子力規制庁の職員などでつくる3つのチームで対応します。
これについて、規制委員会の田中委員長は会見で、「『3チームだから原発3基しか見ることができない』とは言っていない。効率よく審査できるように工夫する」と述べ、4つ以上の原発を同時並行で審査する可能性があることを示しました。
停止中の原発を巡っては、愛媛県の伊方原発のほか、鹿児島県の川内原発、福井県の高浜原発、北海道の泊原発の少なくとも4つの原発が、運転再開に向けて新基準の施行後の来月に規制委員会に申請する計画です。ただ、規制委員会は審査に半年以上かかると説明しているほか、過酷事故の対策など初めて審査する項目も少なくないことから、実際の審査がどのように進められるのかは依然不透明です。

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