あべのハルカス:近鉄百貨店が開業
毎日新聞 2013年06月13日 11時01分(最終更新 06月13日 11時24分)
高さ300メートルの日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(地上60階、地下5階建て、大阪市阿倍野区)に入る百貨店「あべのハルカス近鉄本店」が13日午前、開業した。オープン前に約100人が並んだため、店側は予定を50分早めて午前9時10分に開店した。来店客は開店と同時にお目当ての売り場に急ぎ、にぎわった。
オープンしたのはハルカスの地下2階〜地上14階部分の「タワー館」。隣接する旧阿倍野店(地下2階〜地上9階)は改装工事に入り、「ウイング館」として2014年春までに順次開業する。全面開業後の売り場面積は10万平方メートルと国内最大になる。14年度は売上高1450億円、来店客数4500万人を目指す。展望台や美術館などビル全体は14年春にオープンする。
近鉄本店が目指すのは「滞在型百貨店」。物販スペースは売り場面積の4分の3にとどめ、レストランやベンチを備えた休息スペースを充実させた。行列に並んだ大阪市東住吉区のパート従業員、川上真由美さん(51)は「幼い頃からおしゃれをして出かけるのが近鉄百貨店だった。新しい店はファッションやレストランが充実しているのでうれしい」と話した。【古屋敷尚子】