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遺伝子組み換え小麦でバイオ企業を提訴
6月13日 17時34分

アメリカ西部オレゴン州で遺伝子を組み換えた無認可の小麦が見つかり、日本の農林水産省が一部の小麦の買い付けなどを停止している問題で、アメリカの小麦農家らが大きな打撃を受けたとして大手バイオテクノロジー企業に損害賠償を求める訴えを起こしました。

この問題は、アメリカ西部のオレゴン州で大手バイオテクノロジー企業「モンサント」が過去に試験栽培していた無認可の遺伝子組み換えの小麦が新たに農場で見つかり、農林水産省がオレゴン州など複数の州で生産されている一部の小麦の買い付けなど日本向けの取り引きを停止する措置を取っているものです。
これを受けて、西部アイダホ州の複数の農家が「アメリカ最大の小麦の輸出先の1つである日本が輸入規制を行い、小麦の市場や農家が大きな打撃を受けている」として、モンサントを相手取り、損害賠償を求める訴えをアイダホ州の地方裁判所に今月12日までに起こしました。
被告のモンサント側はNHKの取材に対し、「小麦が発見されたのは1つの農場に限られ、市場にも流通しておらず、提訴は時期尚早だ」と反論しています。
しかし、この問題を巡ってはアイダホ州以外にも西部ワシントン州などの小麦農家などが同様の訴えをモンサントに対して起こしており、波紋が広がりを見せています。

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