米中首脳会談:オバマ大統領、習主席にサイバー問題で行動促す
6月9日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は中国の習近平国家主席に対し、中国のサイバースペースからの攻撃によって米国の財産が「大規模に盗まれる事態」の継続は、2日間の首脳会談で醸成された両国の協調姿勢に相反すると指摘した。
米中首脳がカリフォルニア州での8時間にわたる首脳会談を終える中、ドニロン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は両首脳が8日サイバースペースの安全保障について詳細に協議したことを明らかにした。
オバマ大統領は習主席に対し、広範囲にわたるサイバー攻撃が継続していることで米国が受けている打撃について説明し、こうした動きは両国関係を最大限発展させていく上での妨げとなりかねないと語ったと、同補佐官は述べた。
米政府当局者らは一連のハッカー攻撃への中国政府の関与の可能性を指摘している。同補佐官は「この問題の解決が米中関係の鍵になる」とした。
両首脳は8日午後に会談を終えたが、記者団に向けた公式な声明は発表されなかった。両首脳の次回の公式な会談は恐らく、9月にロシアのサンクトペテルブルクで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議の場となるもよう。習主席は今回のような会談に向けオバマ大統領の訪中を招請した。
原題:Obama Seeks China Cooperation on Hacking That Xi CallsOverblown(抜粋)
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更新日時: 2013/06/09 17:40 JST