日隅さんの命日によせて。(おしどりマコ)

先月の5月17日は、福島県庁で記者会見を開いてらっしゃいましたね!

2012年5月17日福島県庁記者クラブにて。会見者として話す日隅一雄さん。

牛の殺処分に反対して飼育を続けている浪江町の希望の牧場が、
「作業内容をインターネットで無断公開しない」という同意書にサインしないと牧場がある警戒区域内に入れない、
という原子力現地対策本部からの圧力を不当だ、と訴える会見。
しかし、会見後の23日には、この同意書が撤回され、日隅さん、すごいな! と感服しましたよ!

福島県庁には待ち合わせをして行って、要望書の提出などなどもご一緒しましたが、日隅さんのお顔が真ん丸で、
「浮腫みが全く取れないんだよー、昨晩も血尿が出て、今日福島に来れるか心配だったよ」とおっしゃっていて、
もう、本当に本当に無理をなさらないで、でも本当に本当にありがとうございます! と心の中で思いました。
けど、ご自分のお体のことをお話されるより、いつも、虐げられているどなたかのことをずっと心配してらして、
「ひどいよねー、なんとかしないとねー」と何かしらおっしゃっておられて。

2012年5月17日、福島県庁にて。県職員に要望書を手渡す日隅さん。ちなみにこの場を撮ったのは地元TV局1社とおしどりのみ。

日隅さん、スゴイ人ですよ! 生きざまを見せつけられちゃいましたよ!

原発事故の取材をして仕事が激減した私たちに
「僕がもう少しバリバリやってたときだったら、あちこち仕事を紹介してあげられるのにー」
と私たちの心配までしてくださって!
でも、今日、逝かれるとはね! 私たちの仕事は、親の死に目にもあえない、とは言いますけど、
今まで、ずっと東京にいたのに、よりによって、北海道にいるときに?
もーう他のときならもっと駆けつけることができるのに!
今日は、ずっと日隅さんの病状を電話連絡で聞きながら、一目会いたいけど、
お話ししたいけど、でも、もう、これ以上の痛みは、辛さは勘弁してください、神様! とお祈りしてました。
日隅さんが劇的に治るほうをお祈りしてたけど!
でもお聞きする病状は、本当にハンパなかったんだよね。

今、この世界で、日隅さんにお会いできないことは、あの声を聞けないことは、
あの猫のようなクシャっとした笑顔を見れないことは、しみじみ悲しい。
頼りになる日隅さんがいないことは心細い。
でも、私は、日隅さんともう一度会えると思っています。
それほど、日隅さんが大好き。
日隅さんと、また合流したとき、いろいろご報告できるように、しっかりやんなくちゃね!
いや、なんか今までよりお見通しの気がする…

日隅さんの「じゃ、またね!」から今回は間があいちゃうけど、でも、また絶対会いますからね!
日隅さん、去年の5月に病室でした約束を思い出してね!

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  • mami

    1年・・・あっという間ですね。マコさん、良い記事でした、ありがとうございます。

  • クィーンペンギン – miho

    マコさん 変わらず 東電の記者会見に行って下さってありがとうございます。
    日隅さんへの想いを読んでいたら、日隅さんの声が聞こえてきた。笑い声もね。

    私たちだって今でも会見の配信があるのだから日本全国どこからでも参加は出来る。
    日隅さんと一緒に注視しし続けていかないといけないわ。
    もちろん実際により多くの記者の方が会見に参加出来るようになって欲しい。

    東電は未だに時間稼ぎをするばかりで、事態は時間とともに少しずつ悪くなっていっている印象
    そして原発は再稼動すると宣言し改憲もしようとする政府

    文字数や縛りが無いネットメディアでしか伝えられない事の比重が多くなっていると思います。
    これからも発信し続けて下さい。よろしくお願いします

  • 高橋理恵子

    日隅さんの想いはきっと私達一人一人に息づいているんでしょうね。
    何かを変えたければ行動してください!という日隅さんの言葉、切りぬきはうちに張ってあります。
    マコさんの気持ち、ニコニコしながらあっちで聞いてますよ、きっと。

  • Akiko&Blue

    マコさん、おはようございます。そして、いつもありがとうございます。

    「真実」というのは、誰にも分からないことです。

    私もそう思います。「分かった」と思った瞬間それは「分かっていない」ことになるのかもしれません。多くの「ジャーナリズム」が多くの意見を言うのは一面的な事実であること。自らの頭で考え、心と行動を一致することができるよう。今日も精進!!では、本日も良い一日を!

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