シャラップ発言などで階猛(民主党)議員が法務委員会で質問
本日の法務委員会で、階委員が私のブログを取り上げて、上田大使のシャラップ発言について、どう対応するのかと質問した。これに対して、あべ俊子外務政務官が、「それは、(拷問禁止委員会)委員の『自白に頼り過ぎではないか。これは中世のものだ』という発言に関したもので、必ずしも適切な発言ではなかったので、口頭で『注意』した。大使も、反省の意を表わしている。」と答えた。これに対して、階議員は、納得せず、「厳しい処分を」求めた。
続いて、階委員は、拷問禁止委員会の勧告のうち、取調べ時間の規制や全面可視化の部分を読み上げ、この勧告をどう受けとめるのか、質問したところ、谷垣法務大臣が、「法制審で十分議論していただき、きちんとした結論を得たい」と答えた。
これに対して、階委員は、「この拷問禁止委員会の勧告は法制審の委員に伝えられているのか」と質問したところ、法務省が、「検討したい」と答えた。
ところで、上田大使の「シャラップ」発言がユーチューブに載っている。まさにその場面が動画としてそのまま見える。
そこで、彼の英語の発言をチェックした。イヤホンで日本語の同時通訳を聞いているときは、本人の生の英語は会場でかすかに聞こえるか聞こえない程度であったから。英語で、「笑うな。なぜ笑っているんだ」と言っている。ということは、私が日本語で聞いたのは、同時通訳の声であったことがわかった。通訳は、この言葉も忠実に訳したのだ。私は、多分、びっくりして思わずイヤホンを外したのではないか。その後の大使の「シャラップ」発言は確かに生で聞いた。
さらに、大使が、「日本は最も先進的な国だ」から「最も先進な国のひとつだ」と言い直したか、確認したところ、大使自身は、英語で最初から「最も先進な国のひとつだ」と言っている。どうやら、通訳の方が慌てたようだ。この点で、先日の東京新聞の記事は不正確であった。
そこで、先のブログもより正確に直した。
いま、大阪府警堺署の虚偽調書作成と公判での偽証が報じられている。不祥事は絶えない。取調べと自白に依存し過ぎている「中世」日本では、えん罪は絶えない(拙稿「冤罪をなくすために」『これからどうする 未来のつくり方』岩波書店編集部編(6月12日発売)所収)。
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