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地方
詐欺容疑で主犯格逮捕 日中に拠点、被害総額3億円? 静岡
2013.6.8 02:05
警察官を装う電話で高齢女性からキャッシュカードをだまし取ったとして、県警捜査2課や宮城県警などの合同捜査本部は6日、詐欺などの疑いで、長田誠郎容疑者(52)を逮捕した。
捜査本部によると、長田容疑者は中国と日本に拠点を置く詐欺グループのリーダー格で、中国にいる仲間が日本に電話をかけ、日本の仲間が受け取り役を担当。平成21年以降、静岡など22道府県で計230件の詐欺を繰り返し、被害総額は約3億円に上るとみられる。
長田容疑者は6日午後8時20分ごろ、関西空港にいるところを大阪府警の捜査員が発見。逮捕容疑は21年10月15日、仲間と共謀し、宮城県内の70代女性の自宅に警察官を装って電話し、「詐欺犯があなたの口座から現金を引き出している。口座番号を変えるのでキャッシュカードを取りに行く」などといって女性からカードをだまし取り、口座から現金約198万円を引き出したとされる。長田容疑者は「全く知らない」と容疑を否認している。
捜査関係者によると、長田容疑者は捜査から逃れるため、中国・広東省や福建省のマンションなどを事務所にしていたという。事務所には、日本人と中国人合わせて15人ほどがおり、中国人はマンションを借りる手続きや、仲間の逃亡を監視する役目を負っていた。
長田容疑者はカードの受け取り方法や電話のかけ方を指導するなどグループ内で主導的な役割を果たしていたという。これまでに同グループの日本人約60人が逮捕されている。
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