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大企業現役OL、歌手メジャーデビューへ「仕事と歌手の両立証明したい」
大企業での仕事とミュージシャン活動の成功を両立させた代表格は、小椋佳さん(69)。東大法学部を卒業した後、日本勧業銀行(後の第一勧業銀行、現みずほ銀行)に入行し、本店財務サービス部長などを歴任する一方、音楽活動にも積極的に携わった。手掛けた作品は「俺たちの旅」(中村雅俊)、「シクラメンのかほり」(布施明)、「夢芝居」(梅沢富美男)、「愛燦燦」(美空ひばり)など、1970~80年代を代表する名曲ばかりだ。
しかし、「二兎を追うものは…」のたとえ通り、小椋さんのように八面六臂(ろっぴ)の活躍をしている人はなかなか現れないのが実態だ。企業はリーマン・ショックを機に人員のスリム化を推進し、仕事の負担は大きくなるばかり。こうした中、「大企業での仕事と歌手としての成功を両立できることを証明したい」といった思いで、活動を続ける女性がいる。昨年3月にデビューしたインディーズ歌手、Chieさんだ。
絶対に後悔する
Chieさんは、子供のときから歌手になるのが夢。学生時代には数多くのオーディションを受けたが落選が続いたため、大企業への道を選ぶ。ところが入社後1年半ほど経過したころ、「充実した仕事で学ぶことも多かったが、このままでは絶対後悔する」との思いが募るようになった。
(次ページ)会社生活はハードな日々
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