日本自動車販売協会連合会（自販連）が12日発表した５月の中古車登録台数（軽自動車除く）は、前年同月比1.2％減の32万875台となり、２カ月ぶりに前年実績を下回った。５月の台数としては調査を開始した1978年以降、４番目に低い水準。昨秋のエコカー補助金終了の影響などで新車販売が振るわず、中古市場に出回る下取り車が減っていることが響いた。

　自販連は中古車登録が低迷している状況について「（自動車を購入してから買い替えるまでの）保有期間が伸びるなど、（中古市場の）供給量が安定していない」とみている。

　車種別では乗用車が1.5％減の27万7548台。このうち普通乗用車が1.0％増の13万6018台、小型乗用車は3.8％減の14万1530台だった。小型含むトラック（貨物車）は0.2％減の３万4757台だった。

　都道府県別では、千葉（5.4％増）、東京（1.6％増）、大阪（0.5％増）、広島（4.6％増）など大都市圏は比較的堅調だったが、他の地域は前年実績を下回った。

　自販連は今後について「（2014年４月の）消費増税前には新車の駆け込み需要が予想され、伴って下取り車が出てくれば、中古車市場も活性化する可能性はある」と話している。〔日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）〕