フィギュア:キム・ヨナ、新プログラムはロシアの曲?

プログラム曲9月に発表

 ロシア・ソチ冬季五輪開幕(2014年2月7日)まであと240日余り。韓国国民に愛されている「フィギュアスケートの女王」キム・ヨナ(22)は女子シングルで2大会連続五輪金メダルを獲得しようと、今まさに体作りの真っ最中だ。キム・ヨナは10月から始まる国際スケート連盟(ISU)のグランプリ(GP)シリーズ第2戦(カナダ・セントジョン)と第5戦(フランス・パリ)に出場し、五輪2連覇に向け本格的に始動する。

 キム・ヨナは昨年の夏「ソチ冬季五輪まで選手生活をして引退する」と宣言した。ファンたちは「フィギュアの女王」の最後のステージを飾る曲と振り付けの発表を楽しみにしている。キム・ヨナはGPシリーズ開催前の9月ごろ、五輪プログラム曲を発表する予定だ。フリーは既に決まっている。4月にカナダに渡り、振付師デビッド・ウィルソン氏=カナダ=と一緒に作った。ショートプログラム(SP)は、キム・ヨナが主催するアイスショー(21日-23日)のためウィルソン氏が韓国に来たときに話し合い、決める見通しだ。

 キム・ヨナが2006年にシニア・デビューして以来、新作はウィルソン氏と一緒に作ってきた。これまで発表した作品には一貫した流れが見られる。「こうもり」「死の舞踏」「ジェームズ・ボンド・メドレー」など、これまでのSP曲ではキム・ヨナのカリスマ性が光った。「ジゼル」で演技をするときもクラシック・バレエ特有のファンタジックなムードではなく、ヒロインが愛する男の裏切りに身もだえ、自決する場面を強調した。強烈なインパクトのSP曲とは異なり、フリーの曲では主にストーリー性やメッセージを伝えることに焦点を合わせた。ミュージカル曲の「ミス・サイゴン」や「レ・ミゼラブル」、千夜一夜物語をテーマにした「シェヘラザード」は一般大衆にも親しみやすい要素が詰まっている。10年のバンクーバー冬季五輪で使用したガーシュウィンの「ピアノ協奏曲(ヘ調の協奏曲)」は内気な女の子から世界のスター選手に成長したキム・ヨナの半生を象徴していた。

 キム・ヨナが今回も「強烈なインパクトのショート、叙情的なフリー」というパターンを踏襲するかが注目される。また、ロシアで開催される五輪ということで、有名なロシア人作曲家の曲を使うかどうかも気になるところだ。キム・ヨナはファンの間で「牛骨スープ曲」(何度も煮込んでスープを取るように、フィギュアで多くの選手によく使われる曲)と呼ばれているようなチャイコフスキーやラフマニノフの曲を使ったことがない。

 バンクーバー五輪でキム・ヨナに負け、2位になった浅田真央(22)は先月末、早々に五輪プログラム曲を発表した。SPはショパンの「ノクターン(作品番号9-2)」、フリーはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」だ。

 キム・ヨナは今年3月の世界選手権(カナダ・ロンドン)で218.31点を出して優勝、2位のカロリーナ・コストナー(197.89点)=イタリア=や3位の浅田真央(196.47点)に圧倒的な差を付けた。ソチでは単に金メダルを獲りにいくのではなく、バンクーバー五輪で立てた過去最高得点(228.56点)の更新に挑むものとみられる。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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  • ▲来年のソチ冬季五輪でも女王の笑顔が見られるだろうか。五輪2連覇を狙うキム・ヨナは新プログラムの内容を極秘に伏せたまま猛練習している。写真は今年の世界選手権でフリーの演技を終え、ファンに手を振るキム・ヨナ。/写真提供=NEWSIS
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