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【社会】

「サザエさん」像に課税 世田谷・桜新町商店街 45年間980万円

桜新町駅周辺で人気のサザエさん一家の銅像=東京都世田谷区で(神代雅夫撮影)

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 髪の毛を抜かれた波平さんたち、また受難−? 東京都世田谷区の東急線桜新町駅の周辺に設置された「サザエさん」一家の銅像に税金が掛かることが分かり、制作した地元商店街に戸惑いが広がっている。 

 桜新町はサザエさんの原作者、故長谷川町子さんが住み、美術館もある。漫画誕生から六十五周年の二〇一一年、駅周辺の約二百軒でつくる「桜新町商店街振興組合」が企画し、都と区の補助を含め総額約四千万円で銅像を制作。昨年三月、磯野家四人とフグ田家三人の計十二体が四カ所にお目見えした。

 組合に納税通知書が届いたのは六日。税金は固定資産税のうち、土地と家屋以外の事業用の資産に掛けられる「償却資産税」。商店街なら広告塔や看板などにも掛かり、銅像は無税の「美術品」ではなく、「街のPRの道具」とみられた形だ。

 同税は資産の評価額に1・4%の税率で課税され、専門家によると初年度の税額は約五十五万円。耐用年数で価値が減少し、四十五年間で計約九百八十万円になるとみられる。

 全国の商店街などでは、地域活性化のためキャラクターの銅像を設置する動きがあるが、ほとんどが税の掛からない自治体の所有・管理のため、課税される事例は珍しい。

 管轄する都世田谷都税事務所は「企業が所有する創業者の胸像なども償却資産として課税される。今回も税法に則して課税した」と説明。組合は「全く想定外。長期の負担が生じると聞き、驚いている」としている。

 

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