DeNAのアレックス・ラミレス外野手(38)が11日、出場機会を求めるためのトレードを歓迎する発言をした。移籍について「そういう形で出場機会が増えるのは本望」と語った。
この日、一部でロッテが獲得を目指している趣旨の報道があった。12日からのロッテ戦に備え、QVCマリンフィールドで練習。中畑監督がラミレスに近寄ると、ラミレスは外野を指さして「新しい家ね。DH(指名打者)もOKよ」。中畑監督は「やめてよ」と返し、抱き合って笑い合った。和やかなムードだった。
しかし、ベンチで応じた取材でラミレスは真剣そのものだった。「中継ぎから1打席打つより、先発投手に3度対戦できるスタメンがいい。守備練習は監督と約束した通りしているが、もう13年間やっている。急にはうまくならない」と不満をもらした。
さらに、ロッテが獲得を目指しているという移籍報道について「問題ない。そういう形で出場機会が増えるのは本望。自分に興味を持ってくれたのはうれしい」と言い切った。
今後について「すぐに引退するつもりはない」と、今季限りの引退を強く否定した。「これからでも出続ければ、20本塁打以上を打つ自信がある」とシーズン半ばのトレード話でも歓迎する構えだ。
今季は2000安打を達成し、4月27日以降は主に代打となり、2割9厘、2本塁打、13打点の不振。レフトの拙守も目立ち、代打起用が続いている。DeNAでのプレーに執着しない心の内をさらけ出したラミレスの動向が注目される。 (後藤慎一)
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