<スゴ技Q パワー全開! 青じそ活用術>
専門家ゲスト:佐藤秀美さん(栄養士・学術博士(食物学))
ゲスト:原千晶さん(女優)、つるの剛士さん(タレント)
リポーター:宮下純一さん(タレント・元水泳選手)
<【番組冒頭】要注意!自転車トラブル>
リポーター:中村慶子アナウンサー
旬を迎え、おいしくて、値段もお手ごろになってきている「青じそ」。でも、「薬味以外の使い道が思いつかず、使い切れない」、「冷蔵庫に入れたまま、ダメにしてしまう」というお悩みが、あさイチアンケートには多数寄せられました。そこで今回は、青じそを徹底的に活用するために、「抗酸化力が強い成分“ルテオリン”を効率よく吸収する技」や、「色よく香りよく保存する方法」、「香りの秘密」、「おいしい青じその育て方」に関するスゴ技をご紹介しました。
静岡県立大学の下位香代子さんが研究する青じその成分は、フラボノイドの一種の「ルテオリン」。抗酸化力が強いルテオリンは、体内で過剰に増えるとがんなどの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素の働きを抑えてくれます。また、ルテオリンには抗アレルギー作用があることも報告されています。
しかし、ルテオリンは、そのまま食べても体内に吸収されにくいため、吸収率を高めるには、すりつぶすのがオススメです。すりつぶすことで細胞壁が壊れ、ルテオリンが外に出て、吸収しやすくなります。
そこで、日本料理店・店主の野永喜三夫さんに、すりつぶして作る「青じそ万能だれ」を紹介してもらいました。
・青じそ・・・30枚
・サラダ油・・・大さじ3
・うす口しょうゆ・・・大さじ1
・みりん・・・大さじ1
・塩・・・小さじ1
・酢・・・大さじ1
・青じそ万能だれ・・・大さじ3
・たまねぎ・・・1コ
・青じそ(葉と実)・・・適量
・冷凍うどん・・・200グラム
・青じそ万能だれ・・・大さじ4
・青じそ・・・適量
・好みの野菜・・・適量
・ツナ缶・・・1缶
・鶏もも肉・・・250~300グラム
・青じそ万能だれ・・・50グラム
・かたくり粉・・・30グラム
下位香代子さん(静岡県立大学環境科学研究所 教授)
野永喜三夫さん(日本料理店 「日本橋 ゆかり」店主)
青じそを買ってきたまま冷蔵庫に入れておくと、2~3日で変色したり、しなびてしまいがちです。そこで、青じそ料理が得意な庄司いずみさんに、オススメの青じその保存法を紹介してもらいました。
まず、口の広い空き瓶に少量の水を入れます。そして、青じその柄の部分を切り、柄が水につくように立てて瓶に入れます。空気にあまり触れないようにフタをするのがポイントです。これで冷蔵庫でおよそ1~2週間、ピンとしたまま保存できます。
それでも余ってしまいそうな場合、庄司さんのオススメは、乾燥させて「青じそふりかけ」にすることです。ご飯にかけるのはもちろん、天ぷらの衣に入れたり、お湯を注げば青じそ茶に変身させたりできる、優れものです。色、香り、体によい成分を残して乾燥させるため、陰干しにします。天日干しだと黒くなってしまい、成分も酸化してしまいます。また、電子レンジにかけると香りが失われてしまいます。
1.青じそ適量を2~3日間、風通しのよい所に置いて陰干しする
2.ポリ袋に入れて手で砕き、塩少々を加えて混ぜる
庄司いずみさん(野菜料理家)
伊藤美千穂さん(京都大学大学院薬学研究科 准教授)
日本有数の青じその産地、愛知県豊橋市では、青じその収穫真っ盛り。葉を傷つけて香りが失われないよう、1枚1枚丁寧に収穫しています。地元農家の方のオススメの料理が、「焼き肉の青じそ巻き」。味をつけて焼いた豚肉を青じそで巻くだけの簡単料理ですが、葉の裏が上になるように巻くのがポイントです。葉の表が上になるように巻いたものに比べ、格段に、口の中でしその香りが広がります。
その謎を解くため、しそを研究して22年、京都大学准教授の伊藤美千穂さんを訪ねました。葉の裏を顕微鏡で見ると、香り成分がつまった「腺鱗」という粒がびっしり。一方、葉の表には腺鱗がほとんどありませんでした。
腺鱗の中の香り成分は油にしみ出る特性があります。その性質をいかし、食べたときに青じその香りが存分に楽しめる伊藤さん特製の「青じそのしょうゆオイル漬け」を紹介してもらいました。
・青じそ・・・10枚
・サラダ油、しょうゆ、みりん・・・各大さじ2
浦野行正さん(豊橋温室園芸農業協同組合 大葉部会)
伊藤美千穂さん(京都大学大学院薬学研究科 准教授)
自宅のベランダなどで青じそを育てるコツを園芸家の深町貴子さんに紹介してもらいました。青じそは発芽するのに光が必要なので、種をまいたら土はごく薄くかける程度にします。そして、発芽したあとは、葉と葉が重なっていると病気の原因になるので、株の数を調整します。さらに、発芽したあと、常に日なたに置いておくと葉がかたくなってしまうので、明るめの日陰に置くのがオススメです。どうしても日なたにしか置けない場合は、園芸店で売られている「寒冷紗」(かんれいしゃ)を筒状にして鉢にかぶせると、直射日光を防ぐことができます。
農薬を使わない害虫対策も伝授してもらいました。青じそを好むアブラムシやハダニは光が苦手です。そこで、深町さんオススメなのが、アルミはくを通した針金を土に差し、アルミはくが反射する光で虫を避ける「キラキラ作戦」です。また、水が嫌いなハダニを防ぐために、1日1回、葉の表と裏に霧吹きで水をかけるのも効果的です。
※ベランダは共有の避難通路になっているので、マンションの管理規約に従ってください
深町貴子さん(園芸家)
交通事故全体の件数は減る一方で、自転車と歩行者の事故は、この10年で1.3倍に増えています。少しでも事故を抑制しようと、神奈川県をはじめ各都道府県で、危険な運転をする自転車に対して、交通切符を切る件数を増やすなどして対応を取っています。
このような状況の中、今回あさイチでは、ADR(裁判外紛争解決手続)という、裁判を行わずに、事件の当事者が解決を図る取り組みをご紹介しました。
その取り組みを行うセンターのひとつ、「行政書士ADRセンター東京」では、加害者と被害者が、日時を決め調停室と呼ばれる部屋に集まります。行政書士が調停人として仲裁に入り、慰謝料や治療費に関し徹底議論。必要に応じ、弁護士の助言 も仰ぎつつ、解決法を探っていく取り組みです。
「行政書士ADRセンター東京」
電話:03-5489-7441
受付時間:火曜日、木曜日、土曜日 午前10時~午後4時
住所:〒150-0031東京都渋谷区桜丘町31番14号 岡三桜丘ビル7階
法務省が認証しているADRセンターに関しては「かいけつサポート」というホームページで探すことができます。
ホームページ:http://www.moj.go.jp/KANBOU/ADR/itiran/funsou028.html