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釜山・ソウルの生ゴミリサイクル現状視察
(2002年3月15日〜17日)
 3月15日から17日まで、私、政策秘書の石井さん、EMジャパンの信国社長の3名で釜山・ソウルの生ゴミリサイクルの現状視察を行った。案内は、現地職員の李さんにお願いした。

−釜山(3月16日)−
・金井区久瑞洞・鮮京アパート団地

 ここは韓国生ゴミリサイクルの発祥地である。約10年前、「日本の主婦EMで生ゴミ処理」という東亜日報の記事を目にしたアパートの住人、ベイ・ミョンチャンさん(大韓赤十字社釜山支社常任顧問)が、約600世帯2,000人の先頭に立ち資源ゴミのリサイクルを始めた。その後、行政・赤十字等NGO・ボランティアなどが協力して釜山全市に広め、現在約110万世帯400万人の60%が生ゴミの分別処理を実施している。結果、市全体のゴミの量は1割削減し、最終処分場の使用年数も延びることとなった。
 アパートの地下室には、ベイさんたちの活動の概要・歴史等を収めた資料室があり、視察に多く訪れるとのことだが、私たちがベイさんから説明を受けているときにも、ちょうど日本から地球環境財団の理事の方たちが視察に来られていた。

信国社長、私、ベイ・ミョンチャンさん


アパート
・海雲台区生ゴミリサイクル工場(飼料化)

 設備投資額:1億8700万円(国30%・市30%・区40%)。処理能力:1日55トン。7,700世帯を対象に、生ゴミ専用収集車(市が100台保有)で搬入された生ゴミが飼料化される。
プサン市のトラックが家庭
から生ごみを運搬している
・蓮堤区環境研究所(堆肥化)

 設備投資額:1500万円。処理能力:1日20トン。7・8・9月は、スイカの生ゴミが大量に出るので、メタンガス発電も行っている。
生ごみから動物用の飼料を
製造するプサン市営の工場

・鎮区ボカシ工場

 処理能力:1日5トン。
生ごみを発酵させる「ぼかし」
の製造工場(プサン市営)

−ソウル(3月17日)−
・ソウル市郊外生ゴミ堆肥化・活用養鶏場

 処理能力:1日5トン。回収された生ゴミは、粉砕・個液分離の処理を行い、堆肥は隣接する養鶏場と農場で使用。また、必要に応じて農家に無料配布される。液肥は、河川浄化・池の浄化などに使用される。ここの堆肥センターは、貯水場(ソウル市の水源)が近くにあり、EM生ゴミ堆肥を使う農家が増えており、化学肥料を使っていない。

−今後の課題等−
 この釜山・ソウル2日間の視察で、家庭生ゴミのリサイクルを実現するために必要なことは、

1)住民による徹底的なゴミ分別と環境ボランティア
2)行政によるゴミの収集及び工場(堆肥化・飼料化・エネルギー等)の設置・運営
3)工場で製品化された堆肥・飼料の受け入れ農家の確保

の3点があるとわかった。
 また問題点としては、

1)都市の場合、アパート・マンションや団地では、家庭から出た生ゴミの
 中継地の設置が容易であるが、住宅地では、中継地の設置が難しい
 (誰も自分の家の前はダメ)
2)堆肥化・飼料化工場の立地問題

等があげられる。

 視察から帰国し、20日には「参議院環境委員会」で食品廃棄物のリサイクルについて、大木環境大臣ほか環境省・農林水産省・文部科学省の各省担当者に対して質疑を行った。質疑の中身は別途報告するが、環境省でも、釜山・ソウルの事例はまだ十分把握しておらず、今回の視察に大変興味を示してくれた。1日も早い家庭生ゴミリサイクルの実現のため、政府・党派を問わず協力していきたい。
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