5月のマネーストックM3、04年統計開始以来の伸び
[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日午前8時50分に発表した5月のマネーストック(通貨供給量)によると、代表的な指標である「M3」の月中平均残高は前年比2.8%増の1151兆9000億円となった。預金の拡大により伸び率は前月から0.2ポイント拡大、2004年4月の統計開始以来最大の伸びとなった。
内訳は、預金が前年比4.6%増と伸び幅が前月から0.4ポイント拡大、現金も3.0%増と同0.2ポイント拡大した。定期預金などの準通貨も1.2%増と前月から0.2%拡大し、2010年6月(1.6%増)以来2年11カ月ぶりの高い伸びとなった。日銀では企業が手元資金を厚めにする保有する動きと個人の預金増が寄与しているとみている。譲渡性預金(CD)は4.6%増と前月より伸びが2.0ポイント縮小した。
<投信8.5%増、4年11カ月ぶりの高い伸び>
M3に投資信託や国債などを加えた「広義流動性」は2.8%増と前月から0.6ポイント拡大、2007年12月(2.8%増)以来5年5カ月ぶりの高い伸びとなった。投資信託が8.5%増と2008年6月(8.7%増)以来4年11カ月ぶりの高い伸びを示した。金銭の信託も、3月末の株高を反映し6.7%増と2008年3月以来5年2カ月ぶりの伸びとなった。
M3からゆうちょ銀行などを除いた「M2」は3.4%増だった。
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