神戸製鋼所は11日、ノルウェーのアルミニウム大手、ノルスクハイドロ(オスロ)と自動車の車体などに使うパネル材で技術協力すると発表した。欧州で高いシェアを握るハイドロと組み、アルミ部品の採用で日本車に先行する欧州車向けのノウハウを吸収する。ハイドロの拠点を活用し、欧州に工場がある日本車メーカーにアルミ材を供給することも検討する。
ノルスクハイドロのグループ会社でアルミ板圧延を手がけるハイドロ・アルミニウム・ロールド・プロダクツ(独グレーベンブロイヒ市)と技術協力契約を結んだ。ドアやボンネットなどに使うパネル材の製造ノウハウや技術情報などを相互に供与し合う予定。
自動車の軽量化につながるアルミ製のパネル材は今後、需要の拡大が見込まれる。日本ではパネル材で5割のシェアを持つ神戸製鋼だが、海外での供給体制は十分整っていなかった。欧州大手と組むことで日本車各社からの現地調達の要望に対応していく考えだ。
神戸製鋼は現在、中国でアルミ圧延工場の新設を検討している。ハイドロから技術供与を受けることで中国でも現地に進出する欧州自動車大手からの受注をめざす。
ノルスクハイドロ、神戸製鋼所、アルミ大手
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