経済産業省は11日、5年ぶりに実施する鉱工業生産指数の基準改定の概要を公表した。新基準の指数は18日公表の4月確報分からとなる。短期間の生産の急激な落ち込みを「異常値」として季節的な変動パターンから取り除く。新基準は生産の変動が緩やかになる結果、2012年春以降の生産の落ち込みは従来より小さくなった。
今回の変更では基準年が従来の05年から10年に変わる。太陽電池用機器など、この5年間で生産額が増えた品目を新たに採用し、生産額が少なくなった品目を除外した。指数を構成する品目の比重も変わる。新基準では自動車など輸送機械の比重が大きく高まる一方、鉄鋼などの比重が低下する。
季節調整の変更でリーマン・ショック後の09年2月が異常値として処理される。その結果、昨年12年4月から11月にかけての生産の落ち込み幅は旧基準ではマイナス8.7だったが、新基準ではマイナス7.2に縮小した。ただ、第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは「異常値処理が不十分で、統計のゆがみが残る可能性が高い」と指摘している。
鉱工業生産指数、新家義貴、第一生命経済研究所
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