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DJポリスに敬礼!混乱回避で警視総監賞検討、本人は恐縮

東京・渋谷でユーモアたっぷりにマナーを守るよう呼び掛ける機動隊員
サッカー日本代表がW杯出場を決めた4日夜、東京・渋谷でユーモアたっぷりにマナーを守るよう呼び掛ける機動隊員
Photo By 共同 

 サッカー日本代表がW杯出場を決めた4日夜、東京・渋谷でユーモアたっぷりにマナーを守るよう呼び掛けた20代の男性機動隊員に、警視庁が警視総監賞の授与を検討していることが10日、分かった。興奮した若者たちに軽妙に語りかけ、インターネット上では「DJポリス」の愛称もついたその実力に、渋谷の商店街関係者は「W杯本番もまた来てほしいね」と再登板を熱望している。

 今回、機動隊員は「警備活動に大きく貢献した」として表彰を検討されている。日本代表がW杯出場を決めた日は、お祭りムードが高まる中、渋谷駅前スクランブル交差点内で騒いでいた若者に「皆さんは12番目の選手」「お巡りさんもこんな良き日に怒りたくありません」「そういう行動はイエローカード」とアドリブを交え警告した。

 警視庁幹部は「スムーズな誘導で負傷者をゼロに抑えられ貢献度が大きい」と称えている。現在、機動隊員には取材などが殺到し、反響の大きさに「大変驚いている」と恐縮しているという。

 警視総監賞は、警視庁の警察職員に贈られるものと、警察に対して特に協力した部外者や団体について贈られるものがある。職員個人に贈られるものとしては、退職時に贈られる「警察功労賞」以外では「賞詞」「賞誉」があり、その中でも1〜3級(賞詞は特級もあり)の等級もある。今回、機動隊員にどちらの賞が贈られるかは「まだ決まっていない」(広報担当)。

 副賞品や副賞金が出る場合もあるが「決して何十万円という単位ではありません」(同)という名誉の賞。同庁の表彰取扱規程には表彰の範囲が「犯罪の予防や鎮圧および捜査、被疑者の逮捕に貢献した場合」「警察の威信を高揚し、または社会の称賛を受けた行為」などと記されており、過去には東日本大震災の被災地出向から帰任した職員、08年の秋葉原無差別殺傷事件で容疑者を取り押さえた警官、警視庁所属の五輪メダリストらにも贈られている。中には200回以上もらった“猛者”もいるという。

 警視庁によると、機動隊員は宮城県出身で第9機動隊の広報係に所属。花火大会や初詣などの現場で経験を積み、1月には庁内のアナウンス技術競技会で優勝、合格者数人の広報上級検定も突破した。4日夜は、渋谷駅前で「怖い顔をしたお巡りさんも心の中ではW杯出場を喜んでいます。フェアプレーで勝利を祝いましょう」と指揮官車の上からアナウンス。サポーターから「お巡りさんコール」も起きた。

◇警視総監賞の対象となる警察職員の行動◇
(1)犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕
(2)水火災その他の災害又は変事における警戒、防護もしくは救護
(3)生命、身体、財産の保護
(4)警察の威信を高揚し、又は社会の称讃を受けた行為
(5)勤続満20年(在職中死亡した者は15年)以上におよび品行方正にして職務に勉励したもの
(6)実務成績又は研修成績が優秀で他の模範と認められるもの
(7)前各号のほか、警務上重要な事務の処理又は職務の執行
 ※「警視庁警察表彰取扱規程」から 

[ 2013年6月11日 06:00 ]

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