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駅構内の“歩きスマホ”注意呼びかけ
6月10日 12時8分

駅構内の“歩きスマホ”注意呼びかけ
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先月、東京の駅で、携帯電話を見ながら歩いていた小学生が、ホームから誤って転落した事故などを受け、JR東日本は、10日から、ポスターなどで携帯電話やスマートフォンを歩きながら使わないよう呼びかけています。

JR新宿駅では、駅員が「携帯電話、歩きながらはダメ」と書かれたポスターを貼るとともに、駅の構内放送で「思わぬ事故につながる場合があるため控えてください」と注意を呼びかけました。
東京では、先月27日、JR四ツ谷駅のホームで携帯電話を見ながら歩いていた小学5年生の男の子が誤って線路に転落し、軽いけがをする事故が起きています。
国土交通省によりますと、「携帯を使用中」にホームから転落したケースは、鉄道会社が把握しているだけで、平成22年度に全国で11件、23年度に18件起き、増える傾向にあるということです。
JRによりますと、駅の構内で利用者どうしがぶつかるケースも目立つということで、専門家からは、さまざまな機能がついたスマートフォンの普及で画面を見る時間が長くなっているため、歩きながらの使用は危険性が増しているという指摘もあります。
JR東日本東京支社サービス品質改革室の白山弘子室長は「重大な事故につながるおそれもあるので、立ち止まって使用してほしい」と話していました。

ぶつかった経験60%に

携帯電話やスマートフォンを巡っては、歩きながら使っている人とぶつかったりぶつかりそうになったりした経験のある人の割合が60%に上るという調査結果もあり、専門家は、利用者への注意の呼びかけを強化すべきだと指摘しています。
バリアフリーが専門で、筑波大学教授の徳田克己さんは、先月、首都圏と大阪圏で、通学に電車を利用する大学生、650人を対象にアンケート調査を行いました。
携帯電話などを歩きながら使っている人とぶつかったりぶつかりそうになったりした経験があるか尋ねたところ、▽非常によくあるが4%、▽時々あるが57%で、合わせて60%を超えました。
このうち4%の人がけがをしたことがあると答え、スマートフォンを見ながら電車から降りてきた人とぶつかりけがをした人などがいたということです。
また、相手が使っていた機器を複数回答で尋ねたところ、▽スマートフォンが97%、▽スマートフォンではない携帯電話が19%、▽携帯音楽プレーヤーが17%、▽携帯型ゲーム機が8%、▽タブレット型端末が5%でした。
一方、自分がスマートフォンを使いながら歩いていてほかの人とぶつかったりぶつかりそうになったりした経験があると答えた人の割合も、およそ60%に上ったということです。
徳田さんは「携帯電話は、かつては通話の道具だったが、今はメールをはじめさまざまな機能があり、利用者はより長い時間画面を見るようになった。ホームから転落すれば大きな事故につながりかねず、利用者に危険性を知らせる呼びかけを強化する必要がある」と話しています。

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